50代から「定年ひとり起業」で勝ち組高齢者になれるワケ…「お金を払ってでもやりたい仕事」

50代から「定年ひとり起業」で勝ち組高齢者になれるワケ…「お金を払ってでもやりたい仕事」
(※画像はイメージです/PIXTA)

これからの高齢者は、老後資金の確保だけでなく、楽しく人生を送る「生きがい」の側面から、働き方を模索することが大切です。メガバンク勤務のち新銀行東京の創業メンバーとして活躍、その後多くの企業の責任者を歴任してきた著者が、新しい働き方を提唱します。※本記事は、大杉潤氏の著書『定年起業を始めるならこの1冊! 定年ひとり起業』(自由国民社)より一部を抜粋・再編集したものです。

「定年ひとり起業」開始は50代、準備期間2年がベスト

ではいつから準備をすればいいのか。

 

「定年ひとり起業」に向けて準備を開始する適齢期は何歳くらいなのでしょうか?

 

これはなかなか難しい質問で、その人の置かれている環境次第ということです。

 

家庭を持っている人なら住宅ローンの返済負担や子供の教育費負担が起業のネックになることが多いものです。

 

筆者の場合も、子供の教育費への不安があったため57歳まで独立起業に踏み出せませんでした。

 

そのほか、親の介護、現在の仕事の状況、自身や家族の健康問題など、会社を辞めて起業するには様々な条件が絡んでくるので、一概に適齢期は決められません。

 

ケース・バイ・ケースとしか言えないでしょう。

 

ただ条件が許せば、筆者は自らの経験から50代に準備して定年の直前に「定年ひとり起業」をするのがベストではないかと感じています。

 

なるべくリスクを低くするという観点から、ある程度の退職金と厚生年金の確保がしっかりできるのが50代というのが1番の理由。

 

2番目として、50代は定年後の60代に比べてより体力・気力が充実していて試行錯誤に耐えられること。

 

セーフティネットとしての資金確保とチャレンジ精神レベルのバランスが50代は最もいいのではないかと思うのです。

 

次に、準備期間としてどのくらい考えればいいかという質問をよく受けるのですが、筆者は2年間と答えています。

 

準備の真剣度、濃淡レベルによりますが、ある程度の期間を区切って集中して準備した方が起業に踏み出せます。

 

あまり準備期間が長いと集中を持続できないし、短すぎても十分な準備ができない。そのバランスがいいのが2年間というのが筆者の結論です。

 

筆者の周りの起業家仲間も、うまくいっている人は2年間の準備期間という人が多いのです。

 

以上、述べてきた起業準備の年齢や期間についてはあくまでも筆者の経験と感覚なので参考程度に受け止めてください。

 

実際には個人個人が置かれた環境次第です。

 

「人生に遅すぎることはない」と思うのです。

 

60代でも70代でももちろん「定年ひとり起業」にはまったく問題ないので、思い立ったら悔いのないチャレンジをすることをお勧めします。

 

【ポイント】

◆「定年ひとり起業」に向いている仕事は、自らの経験・知識・スキルをまったく違う世界の人たちに「教える」「伝える」仕事。

 

◆「定年ひとり起業」の準備は、50代で準備期間2年間がベストだが、個人個人の置かれた環境によって何歳でも可能である。

 

 

大杉 潤

経営コンサルタント

ビジネス書作家

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定年起業を始めるならこの1冊! 定年ひとり起業

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大杉 潤

自由国民社

定年後の不安であるお金の問題に、定年後にひとりで起業した著者が答えます。 年金+アルファの収入を得るには楽しいことで、稼いでいくことが一番。そして、年金という収入が保証されている60代こそリスクのない「ひとり」…

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