親の面倒を見ている兄弟は、親の財産の消費や相続で「やりたい放題」になりがちです。実際に「争族」へ発展してしまったエピソードをご紹介します。※本記事は、一般社団法人相続終活専門協会の書籍 『プロが教える 相続でモメないための本』(アスコム)より一部を抜粋したものです。
事例からわかった「争族を避けるポイント」、3つ
まだ制度的には成熟しておりません。信託実務に精通した専門家が少ないこともデメリットではあります。逆に言えば、実務を任せられる専門家と信用できる家族さえいれば、かなり有効な手段であることは確かです。
ただ、徐々に訴訟も起きていますので、せっかく家族信託を組成しても当初想定した結果にならないことも近い将来あるでしょう。家族信託を検討される際には、ぜひ信託実務の専門家に相談してください。
【争族を避けるポイント】
1.成年後見制度の活用を親が健康なうちに検討してみる
2.家族信託の実務を多数経験した専門家に相談してみる
3.親が元気なうちに遺言を作成してみる
貞方 大輔
一般社団法人相続終活専門協会 理事
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