(※写真はイメージです/PIXTA)

東京オリンピック・パラリンピックが開幕したが、今週の日経平均株価は続落だった。4度目の緊急事態宣言が出された東京都の新型コロナウイルスの感染者数は急増している。順調に進むかと思われたワクチン接種は遅れ、経済活動の正常化が一段と遅れるとの見方もあり、上値が重い展開が続いている。今後の株価はどう動いていくのか。「株のお姉さん」として親しまれる雨宮京子氏が株価が下落相場でもあなたの資産を守り、逆に増やすという「株の売り方」の極意を明らかにします。本連載は雨宮京子著『世界一わかりやすい株の売り方』(フォレスト出版)より抜粋し、再編集したものです。

権利落ち日という特殊な時期を狙った戦略

さて、話を「つなぎ売り」に戻しますが、優待銘柄を買ったけど、権利を得た途端に値下がり……という場合がよくあります。こうしたリスクを株主優待を受け取りながら軽減したいという方にお勧めなのが、株主優待の基本テクニックである「つなぎ売り」になります。

 

さらに、権利落ち日という特殊な時期を狙って、優待とは関係なしにカラ売りするのも1つのテクニックになりますので、中間期末、期末が近づいたら、優待狙いが多い銘柄などを短期的な値下がり狙いでマークするのも一法となるでしょう。

 

株主優待を獲得する基本テクニックがあるという。(※写真はイメージです/PIXTA)
株主優待を獲得する基本テクニックがあるという。(※写真はイメージです/PIXTA)

 

●「つなぎ売り」をするなら?

 

「制度信用」と「一般信用」のどちらがお得か?
 ↓
一般信用取引(逆日歩がつかないので)でやるのがお勧めです。

 

●(繰り返しますが)そもそも「信用取引」って何?

 

「あなたを信用してもらって、お金や株券を借りて持っている資金以上の株式投資をすること」
 ↓
あなたの資金や株式などを担保にして、証券会社からお金や株券を借りて取引することです。「つなぎ売り」は現物を持っているので、この場合のカラ売りは、保険のようなものだと受け止めておきましょう。

 

■株主優待の一覧


 
売買テクニックの話から少し離れて、株主優待にどんなものがあるのでしょうか。

 

た株主優待検索サイトを見てみると、いろいろなものがあることがわかります。航空会社や鉄道会社の優待割引券から、小売業は自社の商品券など様々。やはり日本人ということで、お米という企業も少なくありません。

 

このほか、消費者向けの製品を製造しているメーカーでは、自社製品の詰め合わせというのが一般的です。これは、株主に対するお礼というだけではなく、製品のPRも兼ねているようです。

 

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