2021年に入ってからも新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、多様性を重要視する世界中の保護者が、我が子を通わせたいと注目する「ボーディングスクール」は、どのような現状なのでしょうか。本記事では米国に本部を置くTriple Alphaスタッフによる取材に基づき、ハワイ現地の最新情報をSAPIX YOZEMI GROUPの国際教育事業本部長兼Triple Alpha代表取締役社長の髙宮信乃氏が解説します。

多様性溢れる新設されたばかりの寮で、共同生活を経験

Sullivan Centerの他にも、野球、テニス、陸上、バスケットボール、水泳、バレーボールなどのスポーツ施設が完備されているのはもちろん、ゴルフやダイビング、セーリングといったハワイの自然と気候を満喫できるスポーツプログラムや、2008年北京オリンピック出場選手も輩出した柔道も有名です。

 

カラフルでポップな色使いが印象的な作品が並ぶアートビルディングでは、絵画、彫刻、陶芸、テキスタイルなどの他、バンドやオーケストラ、ダンス、演劇といったパフォーミングアーツの機会も提供されます。

 

[図表6]ポップでカラフルな色合いの作品が立ち並ぶアートルーム

 

また前回訪問した際に建設途中であった寮(9~12年生対象)も、今回初めて見学することができました。2018年に完成したばかりとあって、バスルームやトイレも含めすべて清潔で、全体的にシンプル、かつモダンな内装が印象的です。寮の入口は男女共用で、1階にはユニセックスのコモンルームがあります。

 

[図表7]大きな窓から光が差し込む開放的な寮の一室

 

2~4階は男女別のフロアになっており、男女それぞれに設置されたエレベーターを使って自分の部屋に移動できます。全校生徒に対し寮生の数は少なめですが、1階に住むハウス長と寮スタッフメンバーからの支援を受けながら、アットホームな雰囲気の中、共同生活を過ごすことができます。

ハワイのボーディングスクールならではの特徴

6月6日、校内のベースボールフィールドにて、卒業式が開催されました。‘Iolani Schoolの文化、そして財産である“One Team”という信念が支えとなり、様々な困難のなかで多くの功績を残したことを称え合いながら、世界を変えるリーダーとしての役割を担った256名が巣立ちました。

 

[図表8] ソーシャルディスタンスを確保した2021年度卒業式の様子

 

彼らは、卒業後も“‘Iolani Ohana”のメンバーであり続けます(“Ohana”は血縁関係を超えた絆を持つ"家族"の意味)。卒業生を含めた学校関係者すべてを自分の“Ohana”をして認識し、互いを信頼しあい、思いやりの気持ちを持つ考えが根付いていることこそが、ハワイの特徴であることを強く感じました。

 

 

SAPIX YOZEMI GROUP 国際教育事業本部長

Triple Alpha 代表取締役社長

髙宮信乃

 

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