(写真はイメージです/PIXTA)

さまざまな会社で人事・戦略コンサルタントとして活躍してきた松本利明氏の書籍『「いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方』(KADOKAWA)より一部を抜粋・編集し、新天地で活躍するために重要な「自分と会社(仕事)の相性」を知る方法について紹介します。

自分と会社の相性を事前に知るには「経営理念」に注目

■企業カルチャーとの相性をYES/NOで引き出す

 

会社のカルチャーを知るには経営理念の癖を知りましょう。日本の会社の9割以上の経営理念はA社からB社に変えても全然気づかないくらい曖昧(あいまい)です。経営理念には、実は実現できていない理想を書いているケースも多いからです。

 

その実態を見抜くためには、経営理念を読むだけでなく、YES/NOの判断基準に落とし込んでみましょう。

 

会社の経営理念は、その会社の物事のYES/NOの判断基準になっているのが本来の姿だからです。

 

そして、その判断基準を、

 

1.自分の資質にあっているか

2.本当にその判断基準どおりに意思決定をしているか

 

この2点から裏を取るのです。こうすれば、その会社の本当のカルチャーがあぶりだされます。経営理念がハッキリしている会社は外から見ても判断基準が明確です。

 

アップル社の故スティーブ・ジョブズが出した経営哲学は「Think Simple」です。「シンプル」をYESにすると、反対のNOは「複雑」になります。

 

確かにスティーブ・ジョブズ氏の時代のアップルはシンプルでした。

 

iPhoneのデザインもシンプルでボタンの数は最小限。マニュアルもなしで操作可能。iPhoneのラインナップも少数に絞り込み、その世界観や性能、デザインで世界を圧倒する反面、シンプルな分だけ生産ラインも絞り込み、コスト削減や在庫リスクを減らすことにも成功していました。

 

これを複雑にしてしまうとブランドイメージにブレが生じ、ファン離れに繫がり、生産コストも在庫リスクも高まってしまいます。機能、デザイン、生産、販売までシンプルで一貫することで競合にない価値を生み出していたことはあなたもご存じの通りです。

 

このように、会社の経営理念を取り出し、それをYESとするなら、反対のNOは何かを書き出せば、会社のカルチャーの背骨がハッキリみえてきます。

 

何がYESかNOかがわかれば、それがあなたの資質とフィットするかみえてきます。私はわたし。会社は会社で経営理念に沿って判断すればいいと割り切るのもいいですが、自分の資質とフィットした方がストレスは激減します。

 

コツは3段階で分解することです。最初は経営理念の項目を書き、YESと置きます。例を出して解説しましょう。

 

注目のセミナー情報

【国内不動産】4月25日(木)開催
【税理士が徹底解説】
駅から遠い土地で悩むオーナー必見!
安定の賃貸経営&節税を実現
「ガレージハウス」で進める相続税対策

 

【資産運用】5月8日(水)開催
米国株式投資に新たな選択肢
知られざる有望企業の発掘機会が多数存在
「USマイクロキャップ株式ファンド」の魅力

次ページ実践編!自分と会社の相性を「YES/NO」で診断する
「いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方

「いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方

松本 利明

KADOKAWA

市場価値に左右されない、「自分の価値」の組み立て方を解説した話題書! 著者は、PwC、マーサー、アクセンチュアといった世界的な外資系コンサルティング会社で5万人以上のリストラを手伝い、その一方で、6500人を超えるリ…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧