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連載スゴ腕サージャンが解説!最高の白内障手術【第4回】

なぜ白内障の手術は痛くないのか?…「何やらキラキラしていると思っていたら、あっという間に終わっていた」【名医が解説】

白内障手術白内障治療

なぜ白内障の手術は痛くないのか?…「何やらキラキラしていると思っていたら、あっという間に終わっていた」【名医が解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

白内障の原因は様々ですが、圧倒的に多いのは「加齢」です。加齢による白内障は早くて40代から発症し、80代ではほぼ全員がかかるとされています。白内障は進行性の病気であり、手術以外に白内障を改善させる方法はありません。とはいえ、目の手術と聞くとやはり不安を感じるもの。白内障手術では何をするのでしょうか? 痛みはないのでしょうか? 現役眼科医の筆者がわかりやすく解説します。

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手術前の「問診・検査」が手術のクオリティを左右

白内障の手術では、まず術前に問診と必要な検査を行います。そして見え方の状況や、眼鏡やコンタクトを使用しているか、これまでの病気の有無、健康状態などについて詳しく医師に伝えます。

 

最近では精度の高い機械が普及したことから、気軽に受診される方も増えましたし、手術を始めるクリニックも増えています。そのため、簡単な診察だけで済ませるようなクリニックもあるようですが、より良い視力を取り戻すためには、視力や白内障の有無を調べることはもちろん、白内障以外の病気(高血圧、アレルギー、糖尿病など)をもっていないか、目の病気やけがをした経験(既往歴)はないか、使用中の薬などについても確認しなければなりません。眼底や視神経にほかの眼科の病気が隠れていると、手術がうまくいったとしても視力が出ない場合があるからです。

 

白内障以外に問題がなければ、患者さんの希望や生活スタイルに合わせてレンズの種類を決めていきます。レンズの度数を決めるには、屈折検査、角膜から網膜までの距離(眼球の長さ)を測る検査などを行います。検査データを正確に取れないと、手術の精度が落ちてしまうくらい、大切な検査となっています。

 

<白内障の術前に行う主な検査>

●屈折検査、視力測定…近視・遠視、乱視などの目の屈折度を測定します。また、眼鏡の度数や矯正視力を調べます。

 

●細隙灯顕微鏡検査…白内障の濁りの程度や核の硬さなど、目の各部の状態をチェックします。

 

●眼底検査…網膜や血管、視神経の状態を調べる検査です。

 

●眼圧検査…緑内障や高眼圧症のリスクを調べます。

 

●眼軸長測定…使用する眼内レンズの種類や度数を決定するために、角膜から網膜までの距離(目の長さ)を測ります。

 

●角膜形状解析検査…角膜に異常な乱視がないか、円錐角膜などの病気が隠れていないかを調べる検査です。

 

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白内障手術は「縫わなくていい手術」が主流

手術当日は、目を消毒し、麻酔をしたあとに手術が始まります。

 

白内障の手術で現在最も多く行われているのは、「超音波乳化吸引術」という手術です。基本的には次のようなプロセスで進めます。

 

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1.まばたきをしないように、専用の器具でまぶたを押さえる。

 

2.局所麻酔をしたあとで、角膜の端を2mmほど切開して手術器具を挿入し、水晶体を包んでいる袋(前嚢)を切開する。

 

3.水晶体核に水を流し入れながら超音波を当てて濁った核を砕き、砕いた核と皮質を吸引して取り除く。周りの袋は残す。

 

4.眼内レンズを折りたたんで残った袋に挿入する。レンズについている支柱が広がって固定される。

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この方法は、切開する傷が比較的小さくて済むため、角膜の傷は自然にふさがります。縫合する必要もなく、患者さんの負担はそれほど大きくはありません。

 

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白内障手術の疑問…「痛み」や「所要時間」は?

<白内障手術は痛くないのか?>

「手術は怖い」「痛いのは嫌だ」という方もいると思いますが、その点に関しては、手術中に痛みはほとんどありませんので安心です。執刀医が目を見る顕微鏡には照明がついており、これが患者さんには結構まぶしく感じられると思います。何やらキラキラしていると思っていたら、あっという間に終わっていたという感想をもつ方も少なくありません。それでも怖いという方に対しては、静脈麻酔でうとうとした状態にして、患者さんが眠っている間に手術を終える方法や、笑気麻酔という方法でリラックスしてもらう方法もあります。

 

<眼内レンズに「使用期限」はあるのか?>

手術では、直径5.5~6mmほどの眼内レンズを、もともと水晶体があった場所に固定します。左右両眼とも白内障がある場合には、濁りがひどいほうの目だけ先に手術して、もう片方の目はしばらく様子を見ることもあります。不具合がない限りは、一度入れた眼内レンズは一生使い続けることになります。

 

<白内障手術にかかる時間は?>

一般的に白内障手術は20分程度といわれていますが、技術が高い眼科医であれば10分程度と、医師により差があります。僕の場合は平均4分程度です。手術が正確であることはもちろん、手術時間を短くすることが目へのダメージを減らすため、極力短時間で手術が終わるよう意識しています。白内障手術では、手術時間と医師の技術力が、手術後の感染症や炎症の危険性を左右します。

「一般的な白内障手術」が行えない…難症例の手術方法

患者さんの目の状態によっては、超音波乳化吸引術が行えない場合があります。参考までに、ほかの術式も説明しておきます。

 

水晶体の核が硬くなりすぎていると、通常よりも高いパワーの超音波で砕く必要が出てきます。水晶体の袋(嚢)や角膜内皮を傷つけないように慎重に手術を進める必要があり、執刀医は高い技術と強靭な精神力が求められます。

 

水晶体が硬すぎて超音波で砕けないケースや、水晶体を支えるチン小帯が弱くなっているケースなど、水晶体の摘出が難しい場合には「水晶体嚢外摘出術」が行われます。この術式では、強膜をやや大きく切開して、水晶体を核ごと取り出し、眼内レンズを入れてから、強膜を縫合します。こうした手術の場合、白内障の手術だけではなく難易度の高い手術を行っているクリニックで受けることになります。

 

 

中原 将光

中原眼科 院長

 

 

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中原眼科 院長

東京都武蔵野市生まれ。私立海城学園卒業後に国立浜松医科大学へ入学。医師免許取得後、2003年に東京医科歯科大学病院眼科の網膜硝子体グループにて研修を積み、2005年に深作眼科へ勤務。同時に横浜市大眼科医局に属し横浜市大センター病院にて網膜硝子体疾患の診療に非常勤医師として従事。

その後、国際親善病院眼科、県立足柄上病院の部長を歴任し地域医療に貢献。そして、深作眼科 副院長 兼 横浜院管理責任者就任。

手術の技術を求め、フリーランスの外科眼科医として全国で依頼手術を行い、気がつけば誰もが断る最高難度手術も引き受ける諦めないという技術とタフさを身につける。

理想の診療と手術を提供するため、中原眼科を開院。

<所属学会・資格>
アメリカ眼科学会、アメリカ白内障屈折矯正学会、ヨーロッパ白内障屈折手術学会、日本眼科学会認定専門医、日本抗加齢学会認定専門医、近視矯正手術ICL認定医、DSEAK角膜内皮移植認定医、緑内障iStent認定医、VISXエキシマレーザー認定医、VISXフェムトセカンドレーザー認定医、オルソケラトロジー認定医、光線力学療法(PDT)認定医、身体障害者福祉法指定医

著者紹介

連載スゴ腕サージャンが解説!最高の白内障手術

※本連載は、中原将光氏の著書『最高の白内障手術』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

スゴ腕サージャンが解説!最高の白内障手術

スゴ腕サージャンが解説!最高の白内障手術

中原 将光

幻冬舎メディアコンサルティング

誰もがなる病気、白内障。 白内障手術は以前と比べて簡単に行われるようになりましたが、だからこそ、医師の技術が手術の満足度を大きく左右します。 “最善・最良の白内障手術”は患者によって違います。大事なのはQOV…

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