タワーマンション(以下、タワマン)を購入する人は「金持ち」のイメージがありますが、「賃貸」で住んでいる人にはどのようなイメージがあるでしょうか。その実態に迫ります。 ※幻冬舎ゴールドオンライン2021年上半期ヒット記事特集! 本記事では「日本のタワマン」について見ていきます。

結婚を機に「上層階に引っ越し」したワケ
タワマン歴7年の品川さん(仮名)は、3年前、同じマンションの上の階に引っ越したそうです。そんなに住み心地がいいのでしょうか。
「引っ越し代が安く済むというのもありましたね。上に移動するだけなので。結婚して子どもができたのを気に、部屋数が多く、眺望も良い部屋に引っ越しました。2LDKで24万円です」
一月に24万円も払い続ける……。購入することは考えなかったのでしょうか。
「買いたいとは思いましたよ。でも頭金がないし、転職したばかりだし、融資が通るか微妙なところでしたね。引っ越しは好きなほうで部屋を探すのが好きなので、常に物件情報を見ていたのですが、今の部屋はなかなか出ない良物件だったので、一瞬で決めちゃいました。買うとなると、かなり選ばないとダメじゃないですか? 失敗は許されないし」
条件があえば、購入も考えているのでしょうか。
「頭金がなかったのは、引っ越し貧乏的な側面もあったんですよ。10回以上引っ越していますから。いろいろな場所に住みました。比較すると、今のタワマンはすごくいいですよ。だから最後の引っ越しは上の階に越しただけだったし、もし購入するとしても、同じマンションで考えていますね。そう考えると、今、払い続けているのは馬鹿馬鹿しい気もしますが。月24万円だと、やはりなかなか貯金もできないですし」