※画像はイメージです/PIXTA

人生の終わりに向けた活動を表す「終活」。何から始めてよいかわからない、始めるきっかけがないといったことから、なかなか具体的な行動に移せない人も多いようです。今回は、終活のさまざまな取り組みを難易度別(すぐできる順)に紹介していきます。

「終活」は今からできる

終活を始めた人の多くは、身近な人が亡くなったり、自身が病気になったりしたことがきっかけになったようです。

 

しかし、終活はやるべきことが多いため、はじめから完全にやろうとするといつまでたっても始められません。まずは、できることから少しずつ始めてみましょう。ここでは、すぐにでも少しずつでも取りかかれるように、終活を難易度別(すぐできる順)に分けて紹介します。

 

終活といえば、葬儀やお墓の手配に注目が集まりがちですが、財産の整理や一覧表作成といった生前整理も終活の一部と位置づけられます。

 

なお、タイミングによっては自身の死後のことや終末期医療について考えることがストレスになる場合もあります。心身の状態がすぐれないときは、終活は控えるようにしましょう。

難易度1…今すぐ簡単にできる終活

・自身の身の回りのものを整理する

・お金に関係するものを整理する

・不要な預金口座・クレジットカードの解約

・重要書類をまとめて保管

・毎月引き落としがあるものの一覧表作成

・財産目録の作成

・家族との話し合いが必要な終活

 

【難易度1】の終活は、今すぐ、簡単に、ひとりでもできるものです。主に身の回りのものを整理することから、身辺整理や生前整理と呼ぶ場合もあります。

 

たくさんのものを残して亡くなってしまえば、片付けで家族に負担をかけてしまいます。誤って大切なものが捨てられる可能性もあります。また、預金通帳など大切な書類の保管場所がわからなければ、万が一のときに家族が困ることになります。

 

まずはこれらのものの整理から始めましょう。

 

■自身の身の回りのものを整理する

整理というと、「断捨離」という言葉から連想されるように物を捨てていくイメージがありますが、捨てることだけにこだわる必要はありません。

 

まずは、自身がどれだけの物を持っているかを確認してみましょう。いわば、身の回りのもののたな卸しです。

 

その上で身の回りのものを、「いるもの」と「いらないもの」に分類します。いらないものは捨ててもよいですが、捨てることに抵抗があればひとまず置いておいても構いません。「いるもの」と「いらないもの」の分類だけであれば、抵抗なく簡単に始めることができるでしょう。

 

■お金に関係するものを整理する

預金や保険などお金に関係するものは、日々の生活の中で整理できないまま数が増えてしまいがちです。

 

預金口座やクレジットカードで使っていないものがあれば、解約手続きをしましょう。預金口座の解約は近くの店舗で手続きをしますが、電話やインターネットで手続きができる場合もあります。クレジットカードは電話で解約できます。

 

万が一のときや病気になった場合に備えて、保険証券や年金手帳、自宅の権利証(登記識別情報)などの重要書類は一か所にまとめておくようにしましょう。盗難が心配で分けておく場合は、家族に保管場所を伝えておくとよいでしょう。

 

光熱費、通信費、カードの代金や諸会費など、毎月あるいは毎年引き落とされるものがあれば、それらの一覧表も作っておきましょう。亡くなったときに遺族が解約手続きをしなければ、知らない間に口座から引き落とされるか、別途請求される恐れがあります。

 

お金に関係するものがひととおり整理できれば、「財産目録」の作成をおすすめします。

 

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本連載は、税理士法人チェスターが運営する「税理士が教える相続税の知識」内の記事を転載・再編集したものです。

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