国税庁の調査によると、正規社員の平均給与は年間503万円「令和元年分 民間給与実態統計調査」)、手取りにすると393万円ほどです。平均なので、この金額より大幅に高い層が押し上げている可能性を考えると、ピラミッド型のように低い層も大量にいることが予測されます。年間で手取り393万円だと、どのような暮らしぶりになるのでしょうか。その実態に迫ります。 ※幻冬舎ゴールドオンライン2021年上半期ヒット記事特集! 本記事では「日本人のお給料事情」について見ていきます。
手取り「393万円」…日本の正社員「平均給与」の暮らしぶり

親がオーナーの部屋に住み、悠々自適の生活

制作会社に勤務する35歳の三島さん(仮名)は、父親が所有するマンションに住んでいるため、貯金は溜まる一方だそうです。

 

「金融資産で1,200万円くらいはありますかね。株の含み益があるのでもう少し膨らんでいるかもですが。家と部屋はリフォーム済みのものを相続でもらう予定なので、自分で不動産を買う必要はないのですが、頭金入れて自分でもワンルーム投資もやってみようかなとも考えています」

 

将来への備えは盤石のようですが、どのような暮らしぶりなのでしょう。

 

「仕事は忙しいですが、楽しく働いています。とくにコロナでリモートになったことで、自分のペースでできるようになり、効率は上がっていると感じます。両親が“孫の顔が見たい”とうるさいので探しているのですが、こっちのほうはどうもうまくいきません。出会いがないので結婚相談所にも登録してみましたが、なかなか希望通りとはいかず。長男ということで敬遠されている向きもあるかもですね、悲しいことに。差別ですよね」

「三代相続すると資産は失くなる」

同じ「平均」の手取りでも、資産状況は人によってだいぶ変わることが浮き彫りになりました。とくに親が土地持ちなどの資産家だと、資産運用に回す資金も潤沢にあり、生活も悠々自適な様子です。「持つものはさらに持つようになる」という傾向が資本主義にはありますが、改めて資産家が強い社会だということがよくわかります。

 

それでも「三代相続すると資産は失くなる」と言われるほど日本の相続税は高くて有名ですので、「持つもの」も知識武装し早期の対策が必要なことは間違いありません。

 

今回はそこに到るまでもハードルの高い「平均」年収の人たちの暮らしぶりにスポットライトを当ててみましたが、結婚・子育て・親の介護・自身の老後……と全てに備えるほどの資産を、「自身の労働」だけから捻出することはかなり厳しいという現実が見えてきました。