(※写真はイメージです/PIXTA)

寿命が伸びるなかで膨れあがる老後生活費、その一方で減額続きの年金、ふえることのない給料、どんどん高くなる税金と社会保険料……「日本人の生活のリアル」について、国税庁『令和元年分 民間給与実態統計調査』などをもとに解説していきます。

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手取り17万円「実家暮らし一人っ子長男」の悲鳴

佐藤さん(40歳・男性/仮名)。大学卒業後、エンジニアとして働いていましたが、6年目のとき、あまりの過労で倒れ、退職。1年の休養を経て社会復帰を果たすも、どの仕事も長く続かず、4年前、実家に帰ってきました。

 

現在は司法書士事務所で事務方を担当しており、月の手取りは17万円にほどになります。

 

「実家暮らしなので問題ないですが、一人暮らしは厳しいというか、無理な金額ですよね。なのでこの先も父と母と一緒に生きていく予定です」

 

国税庁『令和元年分 民間給与実態統計調査』によると、日本の給与所得者数は5255万人で、平均給与は436万円。正規社員503万円、非正規社員175万円となっています。ちなみに男女別に見てみると、最も多い割合を占めているのは、男性の場合、年間給与額400万円超500万円以下(532万人)、女性の場合は100万円超200万円以下(526万人)でした。

 

佐藤さん一家、都心まで電車で1時間ほどの首都圏近郊に暮らしています。部屋の家賃11万円、築20年の2LDKです。実家を出るという選択肢はないのか尋ねてみれば、意外な事情と複雑な心境を明かしました。

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    ※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

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