住宅ローンの「繰り上げ返済」に関する疑問や不安について、ファイナンシャルプランナーの西澤京子氏・税理士法人スマートシンク代表の菊地則夫氏監修の書籍『住宅ローン&マイホームの税金がスラスラわかる本2021』(株式会社エクスナレッジ)より一部を抜粋、編集して紹介します。

「住宅ローン」の「繰り上げ返済」に必要な知識

Q いつ繰り上げ返済をするのか、返済期間を短くするのか、返済額を減らすのか、繰り上げ返済は実行の仕方で効果が違うんですね。知っておくべきポイントをもっと教えてください。

 

西澤さん 繰り上げ返済には手数料がかかる場合があるんです。

 

星子さん いくらくらいですか?

 

西澤さん それが、金融機関やローン商品などによっていろいろ。手数料無料でできるところもあれば、数千円から数万円の手数料がかかる場合も。固定金利の期間中なのか変動金利なのか、手続きをするのが店頭かインターネットかなどでも違ってきます。

 

星子さん 頻繁に繰り上げ返済するつもりなら、手数料が無料のところを探すといいですね。

 

西澤さん 繰り上げ返済の金額に下限がある場合も。1万円以上からできる金融機関が多いのですが、フラット35や機構財形住宅融資の場合、窓口では100万円以上から、前述したインターネットサービス「住・MyNote」では10万円以上からの受付になります。

 

星子さん そうなんですね。

 

西澤さん 繰り上げ返済は利息を減らせますが、注意点もいろいろあります。[図表3]で知っておきたいことをご紹介します。

 

[図表3]繰り上げ返済のイロハ
[図表3]繰り上げ返済のイロハ

 

【ここがポイント!】

 

Point 01 繰り上げ返済には金融機関やローン商品によって、手数料がかかる場合がある。

 

Point 02 手数料は住宅ローンの金利タイプや、手続きの方法が店頭かインターネットかなどでも違ってくる。

 

Point 03 フラット35や機構財形住宅融資の繰り上げ返済は、10万円もしくは100万円以上からの受付になる。

 

【注目キーワード】繰り上げ返済手数料

手数料は無料から数万円までさまざま。変動金利期間中より固定金利期間中のほうが、また、一部繰り上げ返済をする金額が多いほど手数料が高い傾向にある。窓口では有料でも、インターネットを使えば無料の銀行も。

 

 

西澤 京子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士

菊地 則夫

税理士法人スマートシンク代表

 

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