事業再生…存在価値ゼロと突き付けられた会社の盛り返し方

「頑張る人が報われる」をコンセプトに、起業家の事業立ち上げ・経営支援を行う、株式会社リミックスポイント代表取締役社長CEOの小田玄紀氏が、事業再生がうまくいかない理由について解説します。

【期間限定/参加特典付】
医師だけしか買えない「不動産投資物件」ご紹介WEBセミナー 

事業再生…「自分のため、会社のため」は失敗する

事業再生は、熱中して取り組むことができていれば、自ずと達成できるのが基本ですが、それでもうまくいかないケースというのもあります。ここではその「再生できる・できない」のボーダーについて考えていきます。

 

私がこれまで事業再生に関わってきたなかで強く感じていることは、利己的な意識で取り組んでいると再生成功に至ることはできないということです。再生とは、マイナスの状態からゼロ、そしてゼロからプラスの状態へもっていくことをいいますが、このマイナスの状態になってしまった要因は、大きく二つに分けられます。

 

一つは、例えば不祥事によって一気に信頼や売上が落ちてしまったり、支えてくれる人が離れていってしまったりしたときです。

 

当社では2019年の仮想通貨不正流出事件がまさにそれでした。ここでの対応を間違えれば、当社の信頼は地に落ち、支えてくれる人たちが離れていき、再生することなどままならなかったことでしょう。自己保身に走らず、関係者の方々のことを第一に考え真摯に対応していった結果、再生への道を歩んでいくことが叶いました。

 

これらの不祥事によるマイナスでは、問題点にフォーカスし、改善し、関係者のフォローを徹底していれば、時間はかかるかもしれませんが再生は可能だということです。

 

もう一つのマイナスになる要因は、時代やマーケットの大きな変化によって、需要が著しく低下してしまった必然の結果によるものです。ケースの比率としては、不祥事によるマイナスよりも、こちらのほうが圧倒的に多いです。

 

会社を存続させるために、資金繰りに奔走する経営者がいます。私のところにくる投資の相談のなかにも、「事業の売上が落ちてきたから、会社の維持のためにお金を支援してほしい」といった内容があります。

 

これはまさしく、経営者が「会社のため」という利己的な視点しかもたずに資金繰りに奔走しているパターンであり、ただ出資しただけでは単なる気休めであり、改善することはまずあり得ません。売上が落ちてきたことへの根本の解決法が見つかっていないからです。

 

「この事業は時代とのズレが生じているので、ここに投資しても改善の見込みはありません。新しい事業の柱を検討していくべきです」と伝えても、「ひとまず会社さえ存続できれば、なんとか盛り返しますから」と訴え出る経営者に、これまで何度か出会ってきました。

 

もちろん挽回の一策を温めていれば望みはありますが、そのほとんどが、特にこれといった策をもってはおらず、その場しのぎの利己的な金策に走っています。

 

\\11/2(火)開催//
2023年3月末日まで 投資金額4,200万円 ⇒ 2,900万円の 「一括償却」 “コインランドリー事業”

株式会社リミックスポイント代表取締役社長CEO
株式会社ビットポイントジャパン代表取締役社長 

1980年生まれ。東京大学法学部卒業。大学在籍時に起業し、後に事業を売却した資金を元にマッキンゼー出身者らと共に投資活動を始める。
「頑張る人が報われる」をコンセプトにして起業家や社会起業家の事業立上げ・経営支援を行う。株式、FX、債権などの投資にも精通し、仮想通貨取引にも携わる。2016年3月に上場会社子会社として初の仮想通貨取引所であるBitpointを立上げ、同社代表取締役に就任する。

著者紹介

連載逆境からのスタート「逃げない経営」を続ける理由

再生 逆境からのスタートと不祥事勃発――それでも私がリミックスポイントの社長であり続ける理由

再生 逆境からのスタートと不祥事勃発――それでも私がリミックスポイントの社長であり続ける理由

小田 玄紀

幻冬舎MC

「崖っぷち企業」と呼ばれた会社が、時価総額1000億円の企業に。しかし、その後、「仮想通貨不正流出事件」が勃発し、会社は逆境に陥った。著者は、この逆境にどう対処し、いかにして事業を「再生」させたのか――。 2011年に…

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧