2度の造血幹細胞移植を経て、2019年春に復職を果たした私立学校の理科教員である向井健一郎氏の書籍『ボクは、笑顔でできている~多くの人に支えられて、白血病と闘うことができました~』より一部を抜粋・編集し、「白血病」の闘病生活について見ていきます。

「一度退院しているので、入院期間は35日間ですね」

実は、半年後に保険金を請求しようと思って、「入院期間は7月27日から1月22日まで」として請求の用紙に記入したのですが保険会社から連絡が来て、「最初の入院は8月31日に退院していますので35日間になります」と言われました。

 

「白血病の治療は長くかかるので、間に一時退院はあったとしても、トータルで約6ヵ月の入院なのです」と私は説明したのですが、それは聞き入れてもらえませんでした。

 

そして、入院と次の入院の期間が一定以上空いていないと、次の入院分については入院費用の補助(1日あたり1万円)が支給されないということでした。

 

つまり、最初の入院の後に自宅療養を選択しなければ、入院費補助を60日まで受け取ることができたのに、途中で自宅療養を選択したために35日分しか受け取ることができませんでした。

 

ほぼ1ヵ月分の補助が受けられなくなるのは大問題です。保険会社によっては違う基準になっているかもしれないので、確認が必要です。もっと白血病の治療の現状を理解してもらって、患者の実状にあった保険制度になってほしいなあと思いました。現在は、変わっているかもしれません。ご自分の保険をよく調べてみてください。

 

しかし、こうした制度的な齟齬があったとはいえ、保険によって私の白血病治療はだいぶ助かりました。40代を過ぎたら、ぜひ「がん保険」と「がん検診」を考えてみてください。

 

私は、50才になったときにがん検診の一つ「PET検査」を受けました。55才を過ぎたときに再度受けようと思っていたのですが、先延ばしにしていたら白血病になっていました。「がん検診」を受けたからといって必ず見つかるわけではありませんが、「早期発見」が一番の対策である以上、なるべく受けておいたほうが良いと思います。

一定額を超えた医療費が支給される「高額療養費制度」

民間の保険以外にも「高額療養費制度」などがあります。

 

「高額療養費制度」は、公的医療保険制度の一つで、医療機関や薬局でかかった医療費の自己負担額がひと月単位で一定額(年齢や所得に応じて決められます)を超えた分の金額が支給される制度です。私もこれを利用したのでだいぶ助かりました。

 

ただし、差額ベッド代や先進医療など保険適用外の医療費などは支給されないので気をつけてください。申請や詳しいことは、ご自分が加入している公的医療保険や厚生労働省のホームページで確認してみてください。

 

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    本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『ボクは、笑顔でできている~多くの人に支えられて、白血病と闘うことができました~』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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