「住宅ローンのボーナス返済」どんなメリットがある?
西澤さん 借入額を毎月返済で返す分と、ボーナス返済で返す分に振り分けます。年2回のボーナス月に、毎月の返済額にボーナス返済分をプラスして返済します。
星子さん ボーナス月は返済額が増えることになるんですね。
西澤さん そのかわり、同じ借入額なら毎月返済額を減らすことができます。
星子さん どんな人向きですか?
西澤さん 年収に占めるボーナスの比率が高い人ですね。また、公務員や年俸制などでボーナスの支給額が安定している人が向いています。
星子さん もしも、返済中に転職をしてボーナスがなくなったりしたら、どうしたらいいでしょう?
西澤さん ボーナス返済をなくしたり減らしたり、逆に毎月返済のみをボーナス併用返済にしたり、返済途中で変更ができます。
ただし、ボーナス返済をなくすと、毎月返済額が増えます。毎月返済額が増えても家計が苦しくならない範囲で、年間の返済額を決めたほうがいいでしょう。
【ここがポイント!】
Point 01 ボーナス返済利用が向いているのは、年収に占めるボーナスの比率が高く、安定して支給される人[図表2]。
Point 02 転職などでボーナス支給額が変わったら、ボーナス返済をなくすなど返済途中の変更が可能。
Point 03 ボーナス返済に頼りすぎないことが大切。毎月返済のみにしても、返済していける借入額に。
【注目キーワード】ボーナス返済分の割合
ボーナス返済に振り分けることができるのは、多くの銀行ローンでは借入金額の50%まで。フラット35、機構財形住宅融資は借入額の40%まで。また、ボーナス月は、勤務先のボーナス支給月に合わせて設定できるのが一般的。
西澤 京子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
菊地 則夫
税理士法人スマートシンク代表
【関連記事】
税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ
親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】