住宅ローンの返済期間とボーナス返済に関する疑問や不安について、ファイナンシャルプランナーの西澤京子氏・税理士法人スマートシンク代表の菊地則夫氏監修の書籍『住宅ローン&マイホームの税金がスラスラわかる本2021』(株式会社エクスナレッジ)より一部を抜粋、編集して紹介します。

「住宅ローンのボーナス返済」どんなメリットがある?

Q ボーナス返済を使う人と使わない人がいますが、ボーナス返済ってどんなメリットがあるのでしょうか? 知っておくべきポイントを教えてください

 

西澤さん 借入額を毎月返済で返す分と、ボーナス返済で返す分に振り分けます。年2回のボーナス月に、毎月の返済額にボーナス返済分をプラスして返済します。

 

星子さん ボーナス月は返済額が増えることになるんですね。

 

西澤さん そのかわり、同じ借入額なら毎月返済額を減らすことができます。

 

星子さん どんな人向きですか?

 

西澤さん 年収に占めるボーナスの比率が高い人ですね。また、公務員や年俸制などでボーナスの支給額が安定している人が向いています。

 

星子さん もしも、返済中に転職をしてボーナスがなくなったりしたら、どうしたらいいでしょう?

 

西澤さん ボーナス返済をなくしたり減らしたり、逆に毎月返済のみをボーナス併用返済にしたり、返済途中で変更ができます。

 

ただし、ボーナス返済をなくすと、毎月返済額が増えます。毎月返済額が増えても家計が苦しくならない範囲で、年間の返済額を決めたほうがいいでしょう。

 

【ここがポイント!】

 

Point 01 ボーナス返済利用が向いているのは、年収に占めるボーナスの比率が高く、安定して支給される人[図表2]。

 

Point 02 転職などでボーナス支給額が変わったら、ボーナス返済をなくすなど返済途中の変更が可能。

 

Point 03 ボーナス返済に頼りすぎないことが大切。毎月返済のみにしても、返済していける借入額に。

 

[図表2]ボーナス返済を使うと返済額はこう変わる
[図表2]ボーナス返済を使うと返済額はこう変わる

 

【注目キーワード】ボーナス返済分の割合

ボーナス返済に振り分けることができるのは、多くの銀行ローンでは借入金額の50%まで。フラット35、機構財形住宅融資は借入額の40%まで。また、ボーナス月は、勤務先のボーナス支給月に合わせて設定できるのが一般的。

 

 

西澤 京子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士

菊地 則夫

税理士法人スマートシンク代表

 

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