自分が利益を出せるように相場を誘導するため、取り消すつもりで大量の注文を出すことを「見せ板」といいます。この見せ板についての詳細と、それに翻弄されないための心構えを見ていきましょう。※本連載では、AI技術を用いた株価予測ソフトを開発する、株式会社ソーシャルインベストメントでトレーダーとして活躍する川合一啓氏が、個人投資家が株式市場で勝ち続けていくための極意について説明していきます。

大切なのは「価格は自分で決める」こと

このように、それが本物であろうとそうでなかろうと、「見せ板に見える注文」というのは市場では見られるものです。

 

では個人投資家は、それに翻弄されないために、どのような心構えを持つべきでしょうか。最も大切なのは、買う時も、売る時も、「価格を自分で決めておく」ことだと考えます。

 

他の人の動向など、気にしなければよいのです。見せ板のような注文があっても、それが本物かどうかなど考える必要はありません。しっかりとした根拠を持ち、自分が適正だと思える価格帯で注文する、それで約定しなければ素直に諦める……そんな冷静さと意志の強さが、投資家には必要なのです。

 

世界一の投資家とも称されるウォーレン・バフェット氏も、以下のように述べています。

 

「人がどうふるまうかを大きく左右するのは、内なるスコアカードがあるか、それとも外のスコアカードがあるかということなんだ。内なるスコアカードで納得がいけば、それが拠りどころになる」

「辛抱強さや冷静さは、知能指数より重要かもしれないと私は思っています」

 

■まとめ

見せ板は、しない、気にしない!

 

自分が利益を出せるように相場を誘導するため、取り消すつもりで大量の注文を出すことを、「見せ板」もしくは「見せ玉」といいます。

 

ただしそれは禁止行為で、罰則の対象となります。

 

実際には、見せ板なのかどうなのかわからない注文もありますが、しっかりとした根拠を持って自分が適正だと思える価格帯で注文を出すことで、それに翻弄されずにすみます。

 

見せ板は、しない、気にしない、ようにすればよいのです。

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