コロナ禍で行動が制限されるなか、プロスポーツも大きな打撃を受けました。そのような状況のなかで議論が進んだのが、スポーツに賭けるという「スポーツベッティング」。法整備が検討されているという報道もありますが、果たして。

コロナ禍+インターネットで公営ギャンブルは売上増

賭け事といえば、2001年からJリーグを対象に展開されているスポーツ振興くじ「toto」があります。「toto」は複数の試合結果を予測するもので、「スポーツくじ」といわれているように、くじ的要素が強いもの。一方、スポーツベッティングは基本的に1試合の勝敗や得点者などを予測するもので、検討されているものは大きく異なりますが、年間1000億円近い売上を誇ります。

 

【スポーツくじ(toto・BIG)売上推移】

2011年:827億円

2012年:861億円

2013年:1081億円

2014年:1108億円

2015年:1084億円

2016年:1118億円

2017年:1080億円

2018年:948億円

2019年:938億円

2020年:1017億円

 

出所:独立行政法人日本スポーツ振興センター

 

1試合ごとに賭けていくといえば、冒頭にあったように公営ギャンブルがメジャーですが、近年、売上は右肩あがり。また2020年はコロナ禍で施設入場者は大きく減らしましたが、売上は前年比113%増と大きく伸ばしました(関連記事:巣ごもりで売上増!DXで「競輪」がもはやギャンブルではない)。そのほか「地方競馬」前年比130%増、「競艇」前年比135.7%増、「オートレース」前年比128.1%と、すべての公営ギャンブルが前年比売上増を記録しています。

 

【競輪の売上と施設入場者の推移】

※数値左:売上、右:施設入場者

 

2016年:6345億円/294万人

2017年:6400億円/271万人

2018年:6541億円/250万人

2019年:6604億円/219万人

2020年:7499億円/125万人

 

出所:公益財団法人JKA資料より

 

このようにスポーツベッティングには大きな可能性を秘めています。日本より先に2018年に全面解禁となったアメリカを例にすると、2018年の売上は日本円換算で7674億円だったのが、2019年には1兆5151億円と急拡大。さらにコロナ禍の2020年には前年比90%増と、マーケット拡大が加速しています。

 

もしプロ野球やJリーグで展開できたとしたら……年間7兆1500億円程度の大きなスポーツベッティング市場が生まれるという試算もあります。プロスポーツの復興はもちろん、私たちに新たな娯楽を提供するスポーツベッティング。今後の展開が期待されます。

 

【関連情報】
\6/26-29開催/ 開設72周年記念 久留米競輪「
第27回中野カップレース」

 

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