M&AアドバイザリーサービスやM&A後の統合作業や組織再編、事業再生などのサービスを提供する株式会社すばる代表取締役の牧田彰俊氏が、M&Aイグジットの際に、高く売れる会社(株式または事業)の特徴について解説していきます。

優秀な部下を育てておくと、会社の価値が高くなる

■優秀なナンバー2、ナンバー3を育てておくと売りやすい

 

M&Aでの会社の価値や評価が高くなる要因の一つとして、後継者の存在が挙げられます。

 

オールハーツ・カンパニーは、田島慎也氏が創業し大株主であった会社ですが、田島氏の友人であった鈴木基生氏(現社長)がナンバー2の常務として長らく一緒に働いていました。また、鈴木氏の次に古株となる柴田裕貴氏(現副社長)が、ナンバー3のCFOとして管理面を支えていました。

※スイーツの「Pastel」や、本格的なバケットを主力とする「baguette rabbit」、高級食パンでありながらかわいい形でSNSでもバズった「ねこねこ食パン」など、複数のベーカリーとパティスリーのブランドを展開する、日本でも有数のベーカリーチェーン。

 

田島氏が気にかけていたカルチャーの承継という意味でも、外部の人間が後継社長になるよりも、生え抜きのナンバー2やナンバー3が就任したほうが良いことはいうまでもありません。

 

買い手から見ても、安心して経営をまかせられる後継社長がいることは、買いやすい会社の条件になります。

 

ビジネスモデルや組織構造の見直しとあわせて、ナンバー2、ナンバー3を育成しておくこともM&Aイグジットに向けた欠かせない準備となるでしょう。

 

 

牧田 彰俊

株式会社すばる

代表取締役

 

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牧田 彰俊

幻冬舎MC

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