返済期間の組み合わせ「ペアローン」…使い方は?
星子さん 子どもが小学生で教育費があまりかからない時期は、住宅ローンをたくさん返してしまいたいな、と思うんです。たとえば、返済期間30年と10年に分けて住宅ローンを借りることってできるんでしょうか?
西澤さん ローン契約を2本に分けたり、ペアローンにして夫と妻でそれぞれに借りれば、返済期間の違う住宅ローンを同時に利用することができますね。
星子さん 夫が30年返済済、私が10年返済でペアローンを組んで、10年後に完済したら私の返済を教育費にまわせばいいんですね。
西澤さん 共働きを続けられるなら、その方法を検討してみてもいいかもしれませんね。ただし、人生何があるか分かりません。どちらかが仕事を辞めても返済できる範囲で借りるのが安心です。
星子さん はい。
西澤さん ちなみに、金融機関によっては、金利タイプを2つに分ける金利ミックス型は、返済期間は別々にできないこともあります。
【ここがポイント!】
Point 01 ローン契約を2本に分けるか、夫婦それぞれにローンを組むことで返済期間の違う組み合わせは可能[図表4]。
Point 02 共働きを続けるなら夫婦それぞれに返済期間の違うローンを借りることを検討してもいい。
Point 03 どちらかが仕事を辞めても返済していける範囲で借りるのが安心。
【注目キーワード】ダブルフラット
フラット35を取扱う一部の金融機関で、フラット35、フラット20などを2つ組み合わせて借入れる「ダブルフラット」が利用できる。2つの借入の申込者が同一となるなどの注意点はあるが、これも将来の返済負担軽減のために利用を検討してみるとよい。
西澤 京子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
菊地 則夫
税理士法人スマートシンク代表
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