住宅ローンの返済期間とペアローンに関する疑問や不安について、ファイナンシャルプランナーの西澤京子氏・税理士法人スマートシンク代表の菊地則夫氏監修の書籍『住宅ローン&マイホームの税金がスラスラわかる本2021』(株式会社エクスナレッジ)より一部を抜粋、編集して紹介します。

「住宅ローンの返済期間」短くしすぎると…

Q 返済期間を長くしすぎると総支払額が増えるし、かといって短くしすぎると毎月返済額が増える…。私にとってベストな返済期間って、いったい何年なんでしょう?

 

西澤さん 住宅ローンは、定年退職時までに完済できる返済期間にするべきですね。退職すると、収入は年金のみになって現役時代よりも減る人が大半でしょう。減った収入の中からローンを返済するのは負担が大きいですから。

 

星子さん うちは夫が35歳で、65歳が定年退職の予定だから、35年返済はやめたほうがいいですね。

 

西澤さん たとえ、定年まで35年以上あっても、返済期間はできるだけ短くしておくべきですね。

 

星子さん できるだけって、どれくらいでしょう?

 

西澤さん [図表2]に毎月返していける金額の目安を出しました。その金額を目安に、無理のない返済期間まで短くしておくといいですね。

 

[図表2]住宅ローン 返済可能な毎月返済額
[図表2]住宅ローン 返済可能な毎月返済額

 

星子さん そういえば、返済期間って何年単位で選べるんですか?

 

西澤さん 1年単位で選べる金融機関が多いですね。

 

星子さん では、29年返済、というのもアリなんですね?

 

西澤さん 1年短くなるだけでも、利息が減らせて効率的ですよ。

 

【ここがポイント!】

 

Point 01 返済期間は定年退職前に完済できる期間にするのがベスト。

 

Point 02 定年退職まで35年以上あっても、できるだけ短い返済期間にすることで、利息の支払いを減らせる。

 

Point 03 返済期間は1年単位で設定できる場合が多い。金融機関で試算をしてもらい無理のない期間を選ぼう[図表3]。

 

[図表3]返済期間が5年短くなると、約100万円以上安くなる
[図表3]返済期間が5年短くなると、100万円以上安くなる

 

【注目キーワード】条件変更で返済期間短縮

返済途中で家計に余裕が出てきたら、貯金をして繰り上げ返済をするという選択もあるが、まとまった資金が貯まるまでは時間がかかるもの。家計の余裕がずっと続くなら、毎月返済額を増額して返済期間を短縮する条件変更も検討してみよう。

 

注目のセミナー情報

【事業投資】4月10日(水)開催
低リスク&安定収益、しかも手間なし
海外550店舗展開の革新的フィットネスFC
女性専用AIパーソナルジム「FURDI」
異業種でも安心の「運営代行モデル」を徹底解説

 

【国内不動産】4月13日(土)開催
実質利回り15%&短期償却で節税を実現
<安定>かつ<高稼働>が続く
屋内型「トランクルーム投資」成功の秘訣

次ページ返済期間の組み合わせ「ペアローン」…使い方は?

あなたにオススメのセミナー

    住宅ローン&マイホームの税金がスラスラわかる本2021

    住宅ローン&マイホームの税金がスラスラわかる本2021

    西澤 京子 菊地 則夫

    エクスナレッジ

    ファイナンシャルプランナーと税理士が住宅ローンの疑問にQ&Aでやさしく回答! 基本の知識から最新の情報まで住宅ローンと住まいに関わる税金の不安を一挙解消! 「住宅ローン減税」「住まい給付金」「贈与税非課税」知っ…

    人気記事ランキング

    • デイリー
    • 週間
    • 月間

    メルマガ会員登録者の
    ご案内

    メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

    メルマガ登録
    TOPへ