優良株の代表「インフラ」「銀行」関連株の注目は?
従来の分散投資で資産を守れるのか?新時代の富裕層が実践する
金融大国「シンガポール」や「フィリピン永住権」を活用した新・資産防衛法
インフラ関連株は配当利回りが高い傾向にあります。過去1年の配当率でみると、首都圏での水道事業を行う「マニラウォーター」が6.4%。日本では水道事業は地方自治体の事業ですが、様々な分野で民営化が進んでいるフィリピンでは、民間の上場企業になります。通信銘柄では「PLDT」が5.8%、「グローブテレコム」が5.0%、「メラルコ」の名前で親しまれている電力会社「Manila Electric」が5.3%、発電会社「アボイティスパワー」が5.2%です。
銀行セクターでは、「ユニオンバンク」と「中国銀行」が比較的高い配当を実施しています。それぞれ4.7%,4.2%となっています。
「ユニオンバンク」はインフラ銘柄として先ほどご紹介した「ABOITIZ」のグループ会社になります。この銀行の戦略はデジタル化です。ITインフラに多くの設備投資を行っています。ほとんどの顧客がE-バンキングに移行しているので、逆にパンデミック化で大きく収益を伸ばしました。資産規模で言えば、8番か9番目で、「中国銀行」よりも少し小さい規模感になります。
「中国銀行」は、規模的には国内で6~8位の中堅銀行ですが、「中国銀行」はその名前の通り、1920年創業で華僑の強い顧客基盤を持つ老舗銀行です。また、アジア最大小売企業「SMグループ」に属しています。「SMグループ」には、「BDO」というフィリピン最大の銀行がありますが、顧客基盤、経営戦略の違いがあり、合併の動きは当面ないとみられています。
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