2020年に突如として世界を襲った新型コロナウイルスの猛威はいまだ収束を見込めていませんが、それは「投資するべき国No.1」にも選ばれたフィリピンでも同じこと。一方で、コロナ収束後を見据えた絶好の仕込み時と捉える動きも。世界の投資家が注目するフィリピン株式市場について、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターである家村均氏がレポートする本連載。今回はアフターコロナの数年間、安定的に高配当を実施できそうな企業について見ていきます。

優良株の代表「インフラ」「銀行」関連株の注目は?

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インフラ関連株は配当利回りが高い傾向にあります。過去1年の配当率でみると、首都圏での水道事業を行う「マニラウォーター」が6.4%。日本では水道事業は地方自治体の事業ですが、様々な分野で民営化が進んでいるフィリピンでは、民間の上場企業になります。通信銘柄では「PLDT」が5.8%、「グローブテレコム」が5.0%、「メラルコ」の名前で親しまれている電力会社「Manila Electric」が5.3%、発電会社「アボイティスパワー」が5.2%です。

 

銀行セクターでは、「ユニオンバンク」と「中国銀行」が比較的高い配当を実施しています。それぞれ4.7%,4.2%となっています。

 

「ユニオンバンク」はインフラ銘柄として先ほどご紹介した「ABOITIZ」のグループ会社になります。この銀行の戦略はデジタル化です。ITインフラに多くの設備投資を行っています。ほとんどの顧客がE-バンキングに移行しているので、逆にパンデミック化で大きく収益を伸ばしました。資産規模で言えば、8番か9番目で、「中国銀行」よりも少し小さい規模感になります。

 

「中国銀行」は、規模的には国内で6~8位の中堅銀行ですが、「中国銀行」はその名前の通り、1920年創業で華僑の強い顧客基盤を持つ老舗銀行です。また、アジア最大小売企業「SMグループ」に属しています。「SMグループ」には、「BDO」というフィリピン最大の銀行がありますが、顧客基盤、経営戦略の違いがあり、合併の動きは当面ないとみられています。

 

 

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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