500円の幕の内弁当を「落として作り直したら」損失額はいくら?…3つの問題で見る「機会損失」の不思議な仕組み

500円の幕の内弁当を「落として作り直したら」損失額はいくら?…3つの問題で見る「機会損失」の不思議な仕組み

K&P税理士法人の香川晋平氏の書籍『東大卒でも赤字社員 中卒でも黒字社員―会社が捨てるのは、利益を出せない人』(株式会社経済界)より、「機会損失」と「埋没原価」について、複数の問題を例に解説します。

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このように、「もし、お弁当を落とさなかったら、得られた利益はいくらになっていたか?」というのが、会社の損失額になるのです。

 

この機会損失は、「もしも……」という仮定の話で実際には生じていませんが、ビジネスにおいて重要な考え方です。

 

(写真はイメージです/PIXTA)
(写真はイメージです/PIXTA)

 

また、「埋没原価」も採算や損得を考えるのに、非常に重要な考え方です。すでに支払ってしまった過去のコストで今さらどうしようもないのに、このコストにこだわって誤った判断をしてしまっているケースがよく見られます。

 

黒字社員は、このような用語を知らなくても、会社の損得を感覚で判断しています。一方の赤字社員は、この感覚が理解できていないため、会社の損得を適正に判断できないのです。

 

「もしも、あの案を採用したら、会社は(今より)どれだけ利益が増えるのか?」

「もしも、この問題が表面化したら、会社は(今より)どれだけ損失が増えるのか?」

 

これからは「もしも……」のケースを考えて、自分の利益貢献額を意識しましょう。

 

 

香川 晋平

K&P税理士法人 代表社員

 

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香川 晋平

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