近未来の消費者洞察データを基軸にイノベーション支援を展開する、株式会社SEEDATA代表取締役社長の宮井弘之氏は、周知の事実や世の中の常識に囚われずに成功するための思考法を説いています。

「英語」「プログラミング」はつぶしがきかない?

芸能界、特に、人数の多いアイドルやお笑い芸人は、それぞれのキャラ立ちのために「家電芸人」「ねんどアイドル(ねんドル)」「ママアイドル(ママドル)」などと「かけ算」を多用しているので、参考にしてみてください。

 

このように、専門性をもって、なおかつそれを活かす幅広い視野をもった人材を「T型人材」と呼びます。ただ強い専門性をもっているスペシャリストであれば、一本槍の「I型人材」でしかないのですが、その知見を活かして視野を横に広げられるのが「T型人材」です。

 

これからの世界を生きる若い人は、漠然と「つぶしのきく仕事」に憧れるのではなく、自分がどのフィールドで戦えば勝てるのかを意識して、キャリアを「かけ算」で構築するようにしてください。

 

そして、キャリアを「かけ算」するときには、そのかけ算によって自分の世界がどのように広がって、仕事のうえでどのような応用が可能になるのかを常に意識してください。この「かけ算」を探す行為によって洞察力が高まります。

 

社会からの評価と自分の良さをしっかりと見定めるという意味での洞察です。一昔前は、「英語」を学べば世界中で働けるので「つぶしがきく」といわれましたが、そういわれ続けた結果、今や「英語」で日常会話ができる程度の人材はどこでも簡単に見つかるようになってしまいました。

 

現在は「プログラミング」が「英語」に取って代わろうとしていますが、結局は同じ道をたどるような気がします。「プログラミング」の基礎だけができる程度の人が大勢出てくれば、それだけでは役に立つ人材とは認められず、やはり「かけ算」で専門性をアピールする必要が出てきます。

 

ただ「プログラミング」ができるだけの人材は、今ですらすでにエンジニアとして酷使され「つぶしがきく」というより「すりつぶされている」ような状態です。

 

他人につぶされて終わらないために、ぜひ「プログラミング×簿記」とか、「英語×エンジニアリング」などといった、かけ算で洞察力を発揮し、自分だけのフィールドを見つけてください。

 

 

宮井 弘之

株式会社SEEDATA 代表取締役社長

 

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