大卒会社員「10年目の平均年収」…1位「建設業」573万7300円と最下位「宿泊業、飲食サービス業」388万1700円の格差は1.47倍も

大卒会社員「10年目の平均年収」…1位「建設業」573万7300円と最下位「宿泊業、飲食サービス業」388万1700円の格差は1.47倍も

同じ「会社員」という肩書ながら、給与は人それぞれ。そんななか気になるのが、同年代の年収。「平均と比べて、自分はどれくらいなのか」「大学で同級生だったあいつの年収は」……。そこで大卒会社員、社会人1年目の平均年収と、その10年後の平均年収を業界別に見ていきましょう。

大卒会社員…社会人10年目の年収は?

さらに社会人1年目、22歳で手にする年収は、いくらくらいになるのでしょうか。前出の調査から見ていくと、業界平均267万7400円*3

 

*3:「きまって支給する現金給与額」から超過労働給与額(①時間外勤務手当、②深夜勤務手当、③休日出勤手当、④宿日直手当、⑤交替手当として支給される給与)を差し引いた「所定内給与額」と、賞与、期末手当等特別給与額(いわゆるボーナス)から算出

 

さらに業界ごとに見ていくと、最も社会人1年目の年収が高いのは「鉱業、採石業、砂利採取業*4」で288万4800円。「学術研究、専門・技術サービス業」「建設業*5」と続きます。また最も社会人1年目の年収が低いのは「複合サービス事業」で245万0100円。「宿泊業、飲食サービス業」「生活関連サービス業、娯楽業*6」と続きます(関連記事:『大卒会社員「業種別年収ランキング」…年収格差が明らかに』)。

 

*4:金属鉱業、原油・天然ガス鉱業、採石業等

*5:一般土木、大工工事、電気工事等

*6:洗濯業、理容業、旅行業、冠婚葬祭業、映画館、スポーツ施設提供業等

 

最も社会人1年目の年収が最も高い「鉱業、採石業、砂利採取業」と、最も低い「複合サービス事業」の年収差は1.17倍ほどになります。

 

こうして社会人生活をスタートさせた大卒会社員。10年後、30代に突入した頃にはどのようになっているのでしょうか。同じように業種別に年収を見ていきましょう。

 

大学卒業から10年目の31歳、年収の業界平均は493万2400円で500万円まであと一歩です。そんななか、最も年収が高いのは「建設業」で573万7300円。「不動産、物品賃貸業*7」「金融業、保険業*8」と続きます。一方、最も年収が低いのは「宿泊業、飲食サービス業」で388万1700円。「医療、福祉*9」「複合サービス業」と続きます。

 

*7:建物売買業、不動産代理・仲介業、不動産賃貸業、総合リース業、自動車賃貸等

*8:普通銀行、信用金庫、クレジット業、金融商品取引業、生命保険等

*9:一般病院、歯科技工所、療術業、保健所、社会保険事業団体、老人福祉・介護業等

 

31歳、年収が最も高い「建設業」と年収が最も低い「宿泊業、飲食サービス業」で、格差は1.47倍。10年間で30%程度、差が拡大しました。ここまで広がると、同年代の年収格差を実感するのではないでしょうか。

 

あくまでの業界平均での比較なので、会社の規模であったり、地域などによって、年収はさまざま。年収が高い業界にいながら、平均を大きく下回る会社員もいるでしょう。

 

ただひとついえるのは、社会人1年目ではそれほど大きくなかった年収差は、10年のキャリアのなかで拡大していることだけは確かです。

 

 

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