スリル満点「株の短期売買」に心惹かれる投資家へのアドバイス

「上がるか、下がるか…」ワクワクが止まらない株の短期投資。のめりこむ投資家は少なくありませんが、あくまでも「投機」であり、投資ではないという認識で行うことが重要です。とはいえ、カジノよりは期待値は高いので、その点を十分理解して行うぶんには、面白いかもしれませんよ。経済評論家の塚崎公義氏が株の短期投資を楽しむポイントを解説します。

【期間限定/参加特典付】
医師だけしか買えない「不動産投資物件」ご紹介WEBセミナー 

株価の短期的な動きを予想するのは「ほぼ不可能」

まず、本稿で論じる短期投資というのは、今日買って明日売る(来月でも3ヵ月後でもいいが、10年持つことはない)つもりで株を買う行為のことである、というのが前置きです。

 

今日から明日にかけて、会社が大きな価値を生み出すということはなさそうなので、「会社自体の価値は変わらないけれど、株価が変わる」ことに賭けてみようというわけです。

 

これは、非常にむずかしいことです。なぜなら、今日から明日にかけて株価が上がるか下がるかの予想は、「人々の予想がどう変化するか」という予想だからです。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

人々が「株価は上がるだろう」と思えば、人々が買い注文を出すので株価は実際に上がり、人々が「株価は下がるだろう」と思えば、人々が売り注文を出すので株価は実際に下がります。

 

したがって、今日から明日にかけて株価を動かすのは市場の噂です。10年後の株価を予想するためには経済の予想が必要ですが、明日の株価を予想するためには、皆がどうするかを予想する方が当たるのです。

 

これを「美人投票」と呼びます。経済学者ケインズが株価の短期的な値動きを説明するときに使った言葉です。ドルの値段にもまったく同様に当てはまりますので、覚えておくといろいろな機会に使えます。美人投票については拙稿『日銀トップの堂々記者会見で「株爆上がり」が現実化したワケ』を併せてご参照いただければ幸いです。

株の短期売買は、カジノのルーレットと似たようなもの

株価が美人投票なら、基本的に「明日の株価は予想できない」ことになります。世の中には天才的な人がいて、今日買ったものを明日売って儲ける人もいるようですが、普通の人には到底できないことですね。

 

したがって、株の短期売買はカジノのルーレットと似たようなものだと考えましょう。バクチと呼ぶか投機と呼ぶかは好き好きですが、運がよければ勝つし、運が悪ければ負ける、というわけですね。その意味では、小遣いの範囲内で遊ぶには悪くないと思います。

 

カジノには賭け事が好きな人たちが集まってくるので、胴元(主催者)の実質的な手数料が多少高くても構いませんが、株式市場はそうではなく、むしろ臆病な投資家が多いので、期待値としてはカジノよりいいといえそうですね。

 

「値上がりする確率と値下がりする確率が同じなら買わないけれど、6割の確率で値上がりするなら買う」という投資家が集まっているところなら、59%の確率で値上がりする株が容易に手に入るかもしれませんから。

 

もっとも、あくまでも短期売買は賭け事ですから、小遣いの範囲で遊ぶのが基本です。大切な生活費を「短期売買で増やそう!」などと考えて、失敗したら大変です。

 

\\10/16(土)開催//
入居率99%を本気で実現する「堅実アパート経営」セミナー

経済評論家

1981年東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関連の仕事に従事したのち、2005年に退職して久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と無関係に個人として行なっているものであるため、現職欄には経済評論家と記すものである。

著書に、『老後破産しないためのお金の教科書―年金・資産運用・相続の基礎知識』『初心者のための経済指標の見方・読み方 景気の先を読む力が身につく』(以上、東洋経済新報社)、『なんだ、そうなのか! 経済入門』(日本経済新聞出版社)、『退職金貧乏 定年後の「お金」の話』『なぜ、バブルは繰り返されるか?』(以上、祥伝社)、『経済暴論』『一番わかりやすい日本経済入門』(以上、河出書房新社)など多数。

趣味はFacebookとブログ。

著者紹介

連載「不確実性の時代」を生きる、投資初心者のための株式投資入門

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧