就業形態が多様化する一方、派遣社員からキャリアアップを目指す人は少なくありません。しかし同時に、思うような評価が得られず悩みを抱えている人もいるでしょう。そのような時、自身の働き方を改めて振り返ることが解決の糸口に繋がります。※本記事は、『ハケンで終わる人、正社員になれる人』(元木さき著、かざひの文庫)より抜粋・再編集したものです。

自分の判断で社内ルールを破るのは危険

派遣先によって、業務以外での社内ルールはいろいろあります。派遣会社も前もって説明することもありますが、大きな会社やプライバシーマークを取得している会社であれば、必ずこれは守ってくださいね、という説明やWEBラーニングを行うことも多いようです。

 

会社によっては、セキュリティテストに合格しないとパソコンを使わせない、というところもあります。また、コールセンターでは私物はロッカーに入れて、センター内に何も持ち込ませないということも多いです。

 

細かいところだと、ゴミの捨て方や、コピー機やシュレッダーの使い方についても細かく規定されていることもあります。そういった社内ルールは守って当たり前です。

 

当然、ルールを守らない人は、派遣先からクレームが入りますし、「最低限のこともできないの?」「人としてどうなの?」と思われてしまいます。

 

以前、担当していた派遣社員の方で、PC内のデータを移動させるのに、ネットワーク経由で移すのが面倒くさいからと、禁止されているUSBメモリを使用し、その後、契約終了となった人がいました。

 

なぜ社内ルールがあるのか、ということを今一度理解することが大切です。ダメなものはダメ。自分の判断でルールを破るのはやめましょう。

キャリアがある人ほど「他社と比較した発言」に注意

派遣歴が長くなると、同じ業種でキャリアを積み上げる人も多いことでしょう。

 

キャリアがあれば、当然、前の会社との比較をしてしまうかもしれません。もし前職のほうがなにかと待遇がよければ、つい、「前の会社はもっと〇〇〇だった!」と口にしてしまうかもしれません。

 

派遣先でそれはご法度です。一番嫌われます!

 

たとえ仲がいい社員に、ポロっと言ってしまったことでも、管理職にまで話が伝わってしまうことも往々にしてあります。聞かされたほうは、あまり気分のいいものではありませんよね。

 

派遣先によっては、求人の際に、キャリアがありすぎる人を敬遠する場合もあります。最近聞いたのが、「40代は経験が多すぎて、逆にいろいろうるさいことを言うから、ちょっと……」というものでした。

 

キャリアがあって、もちろん仕事もきちんとできる人もいますが、一方ではそういうふうに見られている場合もあります。せっかくのキャリアが台なしになっても困ります。他社と比較した意見は言わないほうが賢明ですね。

 

 

元木 さき

GCDFキャリアカウンセラー

 

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ハケンで終わる人、正社員になれる人

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元木 さき

かざひの文庫

この本はサクセスストーリーではなく、誰でも実践できる、正社員に近づくための、マニュアル本です。派遣先から、「この人に正社員になってほしい!」と思われるには、ちょっとしたコツがあります。そのコツを知っているのと知…

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