何かと黒い噂が絶えない不動産業界。7年間で約500件の不動産取引の経験を持つグランドネクスト株式会社代表・小島優一氏は、物件の売却をうながすチラシの危険性について指摘しています。

不動産会社の悪質な行為「囲い込み」の恐ろしさ

■不動産会社の仲介手数料の仕組み

 

ここでは、不動産会社が仲介手数料を得られる仕組みについて説明します。

 

悪質な不動産会社の「囲い込み」…。
悪質な不動産会社の「囲い込み」…。

 

・仲介手数料の仕組み

 

不動産会社は、売主と買主、それぞれの仲介で仲介手数料を得ることができます。

 

物件を探している買主は、不動産会社と仲介を依頼するための媒介契約を結ばずに、気に入った物件を紹介してくれる不動産会社で購入することがほとんどです。

 

一方の売主は、売却を依頼する不動産会社と媒介契約を結びます。媒介契約のタイプによっては、1社の不動産会社としか契約することができないため、売主を捕まえれば確実に仲介手数料が得られるのです。

 

・両手仲介なら手数料2倍

 

1つの不動産会社が、買主と売主、両方の仲介をすることを「両手仲介」と呼びます。両手仲介は得られる仲介手数料が2倍になるため、不動産会社にとって好条件です。この両手仲介を実現するためにも、まず売り物件を確保することが必要になります。

 

だからこそ、不動産会社はあの手この手を使って、売却物件を手に入れようとしているのです。

 

・悪質な囲い込み

 

両手仲介を狙う不動産会社の悪質な行為が「囲い込み」と呼ばれるものです。

 

囲い込みとは、売却の仲介依頼を受けた不動産会社が、自社で買主を見つけて両手仲介にしたいがために、ほかの不動産会社からの購入希望者の紹介を勝手に断ってしまう行為を指します。

 

囲い込みをされると、売れにくくなるだけでなく、好条件の買主を逃すことにもなりかねません。おとりチラシや嘘の広告を出す不動産会社であれば、囲い込みをすることも十分に考えられるので注意が必要です。

 

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