筑波こどものこころクリニック院長/小児科医の鈴木直光氏は著書『新訂版 発達障がいに困っている人びと』のなかで、発達障がいとどのように向き合うべきか語っています。本記事では、起立性調節障がいの症状や、実際の診断の様子を紹介します。

不登校の子どもが「必ず口にするセリフ」

もう一つ大切なことは、不登校のお子さんの目線に立って考えるということです。不登校のお子さんと話すと必ずといっていいほど聞くセリフがあります。

 

それは、「どうして学校へ行かなければならないのか」というものです。

 

お子さんたちの言うことはごもっとも。私たちは、知らないうちに学校へ行かされ、行くものだと躾けられてきました。基本的な勉強をして将来仕事に結びつけるためとか、クラブ活動などで社会性も高めていくためとか、友達を作るためとか、そんな説明をされて入学するお子さんはいません。

 

みんなが行くから、親に行くように言われたから行くのです。小・中学校ならば義務教育だから行くというだけです。

 

親しい友人がいて学校が楽しいものであれば、そのようなこともいちいち考えなくてすむのですが、自閉スペクトラム症のお子さんは、繊細で傷つきやすく、先生や同級生とのコミュニケーションや学校へ行くこと自体に苦痛を感じることも多いため、「なぜ学校に行くのか」という疑問が生じやすいのです。

 

そのような疑問を投げかけられた時、私は彼らにこう言います。

 

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『新訂版 発達障がいに困っている人びと』より一部を抜粋したものです。最新の税制・法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

新訂版 発達障がいに困っている人びと

新訂版 発達障がいに困っている人びと

鈴木 直光

幻冬舎メディアコンサルティング

発達障がいは治療できる 診断、対処法、正しい治療を受けるために 書版が出版されてから4年、時代の変化を踏まえて最新の研究データを盛り込み、大幅な加筆修正を加え待望の文庫化。 “「発達障がい」は治療ができない…

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