ヘッジファンドに関心はあるけれども、情報が少なく、二の足を踏んでいる人も多いでしょう。そこで本連載では実際のヘッジファンドマネージャーにインタビューを行い、その実態を明らかにしていきます。前回に続いて話を伺うのは、国内ヘッジファンドの先駆けである株式会社GCIアセット・マネジメントの山内英貴氏。個人が投資で利益をあげるために必要なことは?

コロナ収束後は、アクティブファンドの時代?

株式会社GCIアセット・マネジメントの山内英貴代表取締役CEO
株式会社GCIアセット・マネジメントの山内英貴代表取締役CEO

 

――今はコロナ禍で相場の先行きが見えない状況ですが、コロナ収束後は、どのような相場になると思いますか?

 

まず前提として、2008年のリーマンショック以降は、世界的に金利が下がり株価は上がっていたので、コストが安いインデックス運用をしていれば大きなリターンをあげられました。つまり、インデックスファンドとアクティブファンドを比べると、インデックスファンドの圧勝でした。

 

しかし、この状態がいつまでも続くと考えていません。ただし、マーケットが大暴落するとか、経済が大混乱するとかは今のところ想定しにくいので、しばらくは同じ業界内でも企業の優勝劣敗が進み、アクティブファンドが再注目されるのではないかと考えています。

多くのヘッジファンドは意外と保守的な運用をしている

――アクティブファンドの時代が訪れるのではないかということですが、へッジファンドは国内ではまだまだ馴染みがないような気がします。これについて、ヘッジファンドマネージャーとしてどう見ていますか?

 

たしかに、日本の個人投資家のなかには「ヘッジファンド=ハイリスク・ハイリターンな投資」と思っている方が少なくないかもしれません。

 

しかし、ヘッジファンドは株式や債券などの伝統的な資産の値動きと相関性が低く、多くの機関投資家にリスク分散としてポートフォリオに組み入れていただいています。そのため、意外と保守的な運用をやっているところが多いのが実態です。

 

特に私たちのファンドはシステマティックな運用に徹していますので、運用方針をご理解していただくと、世間一般のヘッジファンドのイメージとあまりにもかけ離れていて、驚かれる方も少なくありません。

 

あああ
世間一般のヘッジファンドのイメージと実態にはギャップがあると言う。

 

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    インタビュアー/冨中 則文(幻冬舎アセットマネジメント)

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