50代は酒を静かに飲む、味わい深い心境を楽しめる贅沢な年代です。ですが、お腹を抱えて笑う機会は子どもの頃よりも減ることでしょう。そこで求められることは、ほろ酔い程度で仕上げられるスキル、笑う機会を自らつくること、自然のなかに身を置くこと、の3つです。それぞれについて詳しく見ていきましょう。※本連載は松尾一也著『50代から実る人、枯れる人』(海竜社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「悩み→葛藤→放念」のために野山に駆け出す時間を

【50代から枯れる人=自然に触れていない

 

資金繰りに窮して眠れなくなる日がありました。

 

それなのに日曜日、一人で山へ登りに行きました。

 

最初は登り道で、心のつらさに体のつらさも重なり、「なんでこんなことしているんだろう」と帰りたくなりましたが、やがてペースもつかめてくると大自然に包まれて、全身を動かしていることが快感になってきました。

 

こうなると日頃の悩みがある分、無性にガンガン歩きたいモードになってきます。

 

気がつけば丹沢山系を7時間かけて縦走してしまっていました。

 

帰りに温泉に入り、生ビールを飲んで帰路についた頃には「資金繰り」の問題がなにも改善されているわけではありませんが、「なんとかなるだろう」という観念が湧いてきていることに気づきました。

 

梅雨が明けた夏、昔から行きたかった長崎県、五島列島にある福江島(ふくえじま)の高浜海水浴場の青く澄んだ海に飛び込みました。

 

この時も海が持っている癒す力で、日頃の人間関係などのうっぷんが瞬時に晴れるのを感動しながら体験しました。

 

野山を駆け巡る、海につかる、こんなシンプルなことが50代にはとっても必要なひとときなのです。

 

どんな人も、悩み→葛藤→放念、人生なんてこんなことの繰り返しです。

 

そんなプロセスを活発に促進してくれるのが自然に囲まれる野山を駆け巡り、海につかるという行動です。

 

所詮、我々も動物なのです。

 

くじけて、しょげている時こそ、思い切って野山や海に駆け出しましょう。

 

 

松尾 一也
株式会社ルネッサンス・アイズ

 

 

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