医師の夫が借金を残し…「生命保険」では到底足りなかったワケ

なぜ生命保険に加入するのですか? そう聞かれたとき、多くの人は「万が一に備えるため」と答えるでしょう。しかし、さらに「万一とは?」と具体的な内容を尋ねると、ほとんどの人は答えに詰まってしまいます。筆者は経験上、そういったケースでは「万一のときに本当に助けになる生命保険になっていないことが多い」と指摘します。本当に役に立つ生命保険を選ぶにはどうすればよいのでしょうか。保険のプロが解説します。

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残された妻と娘と、借金9000万円

私は以前、亡き夫がライフプランをしっかり立てていなかったために、残された家族が路頭に迷う一歩手前まで陥ってしまったという事例を経験しました。その夫は医師で、45歳のときにクリニックを開業するも、5年後に脳梗塞で倒れ、帰らぬ人となりました。残されたのは妻と二人の子ども、そして開業資金として融資を受けた9000万円の借金でした。死亡保険金と貯蓄額を合わせても、借金返済や子どもたちの学費、当面の生活費を賄うには到底足りません。経済的に完全に行き詰ってしまいました。

 

最終的にはこのご家族を救うことができましたが、かつて「知人とのお付き合い」で選んだ生命保険では教育費を工面することができず、次男は医学部進学を諦めることになりました。

 

実は貯蓄がなくても、節税対策をしていなくても、残された家族の生活レベル、叶えてあげたい将来に合わせた内容の生命保険に加入さえしていれば遺族が経済的に困窮することはありません。

 

そもそも生命保険は、なんのために加入するのでしょうか? この質問に、ほとんどの方は「万一のため」と答えます。では、具体的に万一とはどのような状況で、いつ、どなたが、どのように困ることなのでしょうか?と、さらにお聞きすると、ほとんどの方は「分からない」「考えたことがない」「考えたくない」とお答えになります。私の経験上、それは万一のときに本当に助けになる生命保険になっていないのです。

 

万一とは、起こるかもしれないし、起こらないかもしれないという曖昧な意味です。もし、冒頭のご家族のケースを例に挙げるなら、開業資金の借金をすべて返済し、奥さまには老後までの生活費を確保でき、2人の子どもが医学部を卒業できるだけの保障を備えていれば、次男は医師になることを諦めずに済んだのです。残された人は生きていかなければなりません。「万一の生命保険」ではなく、「絶対の生命保険」にしてあげるべきなのではないでしょうか。

 

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一般的な「パッケージ型の生命保険」の欠点

生命保険と聞くと暗いイメージをもつ方がほとんどです。なぜなら「死ぬことや病気になることを考えたくない」と思うからです。ゆえに、「万一のことなんだからとりあえず一般的なものに入っていればいい」と考えがちです。

 

しかし、ここ10年で起きた未曾有の災害といえば東日本大震災があり、コロナ禍はいまだ猛威を振るっています。万一は、常に皆さんの身近に十分あり得るのです。

 

ライフリスク対策のために生命保険に加入するのですから、暗くとらえるのではなく、「自分と家族の人生をより良くするため」のリスクマネジメントとして考えてほしいと思います。

 

それぞれのライフプランに合わせた生命保険に入っていれば、どのような事態が起きようとも経済的に困らない生活を維持することができます。また、亡くなるような事態になっても残された家族は生活レベルを下げる必要がありません。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

私がいつも思う、とても重要で大切なことは「生命保険はライフプランに沿ってオーダーメイドするべきだ」ということです。

 

例えば皆さんが洋服を購入するとき、サイズやデザイン、お店や値段など、自分の考えや価値観に合ったものを選びますよね。また医師の仕事を例に挙げれば患者さん一人ひとりの症状や年齢、経過などに合わせて最善の治療や処方をしているはずです。

 

私は生命保険も同じであるべきと考えます。お客さまのキャリアや収入、家族構成や将来への考え方、大切な人への想いによってライフプランが決まります。いわば10人いれば10通りの生命保険があるはずです。そのライフプランが必ず実現できるようにご意向に合わせ、心を込めて設計するのが「世界に一つだけの生命保険」なのです。

 

世の中には、あらかじめさまざまな保障が組み合わされたパッケージ型の生命保険やインターネットで手軽に申し込める商品が多く存在します。

 

パッケージ型プランのメリットは一般的な保障がまずまず盛り込まれており、月々の保険料が比較的安価に設定されている点です。そのため、専門的なヒアリングや細かい設定をしなくても済むので簡易的、量産的に販売されています。しかし、パッケージ型の生命保険はあくまで一般的プランであり、誰にでもぴったりフィットするわけではありません。まして一般的な方とは収入も環境も異なる医師には向かないかもしれません。

 

「オーダーメイド=掛け金が高額」と思う人もいるかもしれませんが、そのようなことはありません。基本的に生命保険にセット割引はないからです。

 

生命保険を考えるときは、必ず守りたい人の考えを考慮してください。なぜなら、あなたが亡くなったときに保険金を受け取り、生きていかなければならないのは残された大切な人なのですから。

 

もう一つお願いしたいことがあります。本当に必要な保障額はライフステージによって変化します。独身時、結婚時、子どもができたとき、教育プラン、家を買ったとき、開業したとき、それぞれのステージで常に最適な保障になるように契約内容を見直すようにしましょう。

「必要になったら加入する」では間に合わない

ここまで読んで「自分は独身なので生命保険はそれほど重要ではない」と思った人もいるかもしれません。確かに「家族=資産を残すべき人」がいなければ生命保険は必要ないという考え方もあるでしょう。

 

しかしながら、独身でもケガや病気、入院や介護が必要になる場合はあります。そのとき生命保険に入っていなかったら誰が世話をしてくれますか? 多くの場合は両親に頼ることになるでしょう。自分の費用を両親に負担させないようにするためにも生命保険は役立つのです。

 

それでも生命保険は今でなくていい、いつか準備すればいいと考える人向けに、一つ重要な話をします。それは、「生命保険は健康でなければ入れない」ということです。

 

これは臨床医学的に今、疾病状態でないから大丈夫という考えでなく、保険医学的に今後給付金や保険金を支払う可能性がある場合、保険会社が契約の引き受けを見送る、または特別な条件や保険料の割り増しで引き受けることがあるというものです。過去の疾病歴や検診での再検査、精密検査履歴などが該当してきます。

 

30代、40代の先生でも、私だけで毎年数十名お引き受けできない事例が発生します。「いつかではなく、今将来に備える」という考えが大切です。

 

 

須田 一氏

株式会社みらいサポートホールディングス代表取締役CEO

 

 

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株式会社トライブホールディングス 代表取締役社長

1979年生まれ。東京の不動産投資会社にて、土地売買からアパート、マンション、ビル建設までを幅広く手掛ける。自らが考える不動産価値と収益を最大化する不動産物件を実現するため、2010年に㈱トライブを共同で設立。翌2011年、同社代表取締役就任。これからの高齢化社会では、不動産と医療は密接に連携すべきという持論の下、高収益と高付加価値を同時に実現する独自の不動産物件を多数手掛ける。自ら沖縄の医療法人にも助力し、倒産しかけた医療施設の再建に乗り出し、再生させた。また、新たな医療法人の立ち上げにも参画し、地域医療の活性化に努めている。著書に『なぜ医者は不動産投資に向いているのか?』『資産10億円を実現する 医師のための収益物件活用術』(いずれも幻冬舎)がある。

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著者紹介

株式会社みらいサポートホールディングス 代表取締役CEO 

大学卒業後、株式会社永谷園でエリア営業マーケティング、営業戦略部を経て2002年、東京海上日動あんしん生命保険株式会社に入社。

保険だけにとらわれない付加価値と差別化を主軸とした経営支援で全国の中小企業、医療機関を開拓。全世界の金融営業のトップクラスのメンバーで構成されるMDRTを18年連続入賞中(うち、最高位のトップ・オブ・ザ・テーブルを3回受賞)。2021年2月より代表に就任。信条は「‭一期一会」と「真の顧客本位」。

著者紹介

連載研修医のための金融リテラシー講座

※本連載は、大山一也氏の著書『研修医のための金融リテラシー講座』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

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大山 一也

幻冬舎メディアコンサルティング

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