子どもからの信頼を失う「やってはいけないこと」
ですから、「こんな結果が待っているかも……」という予測をさせ、最終的には行動を自分で選択させます。例えば、夜、なかなか寝ようとしない子どもには「いつもは9時間寝ている〇ちゃんだけど、今から寝ても8時間半しか寝られないね。明日の朝、一人で起きられる?」と具体的に聞いてみます。
起きられるというなら「分かった。もう〇歳だものね。明日は起こさないから頑張って自分で起きてね」と優しく伝えます。起きられなかったら、いつもの時間には起こしません。一日くらい遅刻しても良いのです。子ども自身が、夜更かししたら翌日どうなるかを学ぶほうがずっと大切です。
もう一つ例を挙げましょう。朝食がなかなか進まない子には「ごはんを食べていかないと、園で元気が出なくて困るから、全部食べてほしいな。まだまだ時間がかかるなら、先生に遅れますってお電話しておこうか?」と声をかけてみてください。それで一生懸命食べ始めたら良いのですが、「電話して良いよ」と答えた場合は、本当に電話をしましょう。
一度嘘をついてしまうと、親への信頼が一気に薄れてしまいます。そのうえで、翌日の朝食のときには「食べられる量を自分でよそってくれる?」と、自分で準備をさせましょう。とても少ない量だったとしても構いません。
お昼にはお腹が空いて昼食をたくさん食べるでしょうし、その翌日は「昨日、お腹が空いたから、もう少しよそう」と、自分で調整するようになります。自分でどうするかを決めて、その責任を取る。計画力には欠かせないスキルです。
山﨑 拓史
学校法人山崎学園理事長
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