諸外国に比べて株式市場の回復が遅れているフィリピン。一方で、アフターコロナを見越し、絶好の仕込み時という見方も。日々フィリピン経済を調査している一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターである家村均氏が、値動きの良い小型銘柄のなかから、アップサイドポテンシャルの高そうなものを紹介していきます。

PHA…コロナ禍で事業拡大進む、電子決済会社

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次は「PHA」です。現在はかなり投機的な値動きをしていますが、フィリピンの10バガーストックと言っても良いでしょう。1年前には0.30ペソで取引されていましたが、数ヵ月前には3ペソまで上昇しました。現在は、2ペソから2.40ペソ前後のレンジ取引を形成しようとしています。理想的なのは、2ペソ台で買って、2.40前後で売ることでしょうか。しかし、もし2.40台を抜けたら、3ペソ台に向かう可能性も充分秘めています。

 

「PHA」は日本のPayPayのような電子決済会社で、フィリピンでは希少なフィンテック関連銘柄ということになります。コロナの影響もあり、世の中のIT・DX化の流れは止まりませんので、同社にとっては大きな事業拡大の機会になります。最近では、運輸省と決済サービスで提携し、バス、タクシー、トライシクルなどの交通機関でも使えるようになりましたし、コンビニなどでも利用できるようにしなっていく流れです。

 

フィリピンでも電子決済は拡大している(※画像はイメージです/PIXTA)
フィリピンでも電子決済は拡大している(※画像はイメージです/PIXTA)

BSC…大手と差別化明確なクリーンエネルギー企業

「BSC」は時価総額20億ペソで新進気鋭の小型株クリーンエネルギー企業です。ビッグテーマの小型株ですので、大きな値動きが期待されます。1年前はまだ0.20〜0.30ペソ前後で取引されていたのですが、数ヵ月前の高値は2ペソまで到達しました。今は0.95前後で取引されています。

 

同社は今後数年間で生産能力を強化しようとしていますので、成長の機会は非常に大きいと思います。50MW程度のコンパクト発電所を特徴としていますので、最低でも200~300、さらには600MWの規模の発電所を建設・運営する「AC ENERGY」「セミナラ」「アボイティズ」「EDC」「FGEN」など大手とは差別化した事業展開が期待されます。

フィリピン株式市場最大の「IPO」上場スケジュール

最後にIPO情報のアップデートです。フィリピン株式市場最大の上場として、フィリピンのみならず世界的に注目されている食品メーカー「MONDE Nissin」のIPOスケジュールが確定しました。公募期間が、5月24日から5月28日、上場日が6月7日になります。

 

日本人でも、フィリピンに行かず日本にいながらにして、「フィリピンAB Capital証券」の口座を開設して、このIPOの公募に申し込むことができます。フィリピンでは、まだ株式投資をしている人の数が非常に少ないので、日本のIPOと比べて当選確率は非常に高いです。

 

 

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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