「土下座しろ!」父の死後、末っ子長男に姉2人が激怒したワケ

いつの時代もなくならない相続トラブル。親/子ども/きょうだいと、死後のことを話すのは気まずい…。といった声は多いものですが、生前対策を怠ってとんでもないトラブルに巻き込まれる例が相次いでいます。そこで本記事では実際の事例を紹介し、相続対策の「基本のキ」について見ていきます。

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父死去で遺品を整理するも…なんだか長男が怪しい

相続のシーンでは、故人の遺産をめぐりドロ沼の争いになることが少なくありません。特に「遺言書の紛失」は、相続人の間でとんでもないトラブルになってしまうことも……。

 

たとえば下記のような例。自分事ではなくとも、親戚や友人で身に覚えのある人はいないでしょうか。

 

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〈伊藤さん一家の事例〉

2人の姉を激怒させたのは伊藤ヒロキさん(55歳/仮名)。父が亡くなり、姉弟の3人で遺産分割をすることになりました。母親は離婚しているため、相続権はありません。

 

父の遺産は、預貯金1000万円と200万円の投資信託です。賃貸暮らしのため不動産の相続は発生しませんでした。きょうだい3人、父の家で遺品整理をするなかで、長女が声を上げます。

 

「お父さん、遺言書書いたって言ってたよね」

 

相続対策を怠らなかった父。遺言書を書いた、と正月の席で言っていた記憶があります。

 

「……そうなの?」とヒロキさん。

「私絶対聞いた。お父さん、遺言書作ったって言ってた」と姉は続けます。

 

家中の棚をひっくり返しましたが、探せど探せど見つかりません。ヒロキなんか聞いてない?と尋ねると、弟の目が一瞬泳ぎます。気弱な末っ子長男の戸惑いを姉は見逃しませんでした。

 

「あんた何か隠してる? 正直に言いなさい」

 

「え、いや……」と言葉を濁すヒロキさん。「黒だな」と悟りました。

 

「言え!」と問い詰めれば、おもむろに一室に入ります。姉妹が顔を見合わせるなか、白い封筒を持って帰ってきました。自分のカバンのなかに遺言書を隠していたのです。

 

「親父、俺のこと嫌いだっただろ……俺に損な内容が書かれてるに決まってる」

「さっき遺言書を見つけて、咄嗟に隠してしまった」

 

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