公募落選で落胆する必要なし…「IPO株」で儲ける本当の買い時

株式公開をして新規上場する企業は毎年90社程度あります。上場前に証券会社の抽選配分に申し込んで当選し、初値で売却できれば、高い確率で利益が出るとされています。しかし当選するのは至難の業で、落選ばかりで諦めている方も多いと思います。そこで公募獲得以外の「IPO株で儲ける本当の買い時」について、オリオール・アセット・マネジメント株式会社のヘッジファンドマネージャーである小野塚二也氏が解説します。

株価高騰を抑えるために出る売り注文が「冷やし玉」

多くのIPO銘柄は公募価格以上の初値がつきますが、あまりにも人気が高まって大幅に上昇するような銘柄は、そのIPO銘柄の上場を担当した幹事証券などから「冷やし玉」といわれる売り物が出ることがあります。

 

ただし、初値を付けるために冷やし玉が出た場合は、過熱した人気を一時的に抑えるわけですから、安く買えるチャンスになるかもしれません。

「IPO銘柄」が投資しやすいとされる4つのポイント

◆情報が充実している

IPO銘柄が投資しやすいとされている大きなポイントは、株式を新規公開するにあたり、情報が充実していることです。新規上場企業は説明会やロードショーなどを積極的に開催するため、すでに上場している他の銘柄と比べて情報収集が格段にしやすく、内容も充実しているので、銘柄分析がしやすいのが特徴です。

 

※上場を承認された企業が株式公開前に実施する、機関投資家向けの会社説明会のこと

 

◆「光る企業」と「それ以外」の企業の差が大きい

IPO銘柄の多くは、「情報通信」「サービス」セクターの銘柄です。玉石混合のなかで玉と石がわかりやすく散らばっている銘柄群でもあり、光る企業とそうでない企業の差が大きく、収益機会も得やすいと考えます。

 

◆不確実要素が少ない

多くのIPO銘柄は、手垢があまり付いていないことも魅力の一つです。

 

投資をする際の不確実要因は色々ありますが、多くの投資家が参加して特定の価格帯に「しこり玉」が溜まっているような銘柄や、複雑な株式持ち合い構造になっている銘柄、多くのアナリストが様々なコンセンサスを出しているような銘柄は、自らの投資判断を迷わせる不確実要因だと考えています。

 

◆オーナー企業が多く、投資家と利害(=株価上昇)が一致

創業間もない企業の多くは、オーナー企業です。上場するまで会社を大きく成長させただけでもそのオーナーの手腕は評価される上、創業期のオーナー企業の多くは意思決定が早いことが特徴にあげられます。

 

また、自らが大株主であることが多いことから、株主の利益を考えながら経営すると考えられるため、投資家と利害が一致する側面もあるといえます。

同業他社の出現で「ビジネスモデル」の転換時は注意!

IPO銘柄のなかで、先進のテクノロジーの他に、これまでになかった新たなビジネスモデルを構築している企業(ブルーオーシャン企業)が新規上場する場合、成長性などが読み切れないにもかかわらず、イメージ先行で上昇するケースが多々あります。そして、人気と期待でとんでもないバリュエーション(株価)まで買われることもあります。

 

このような人気銘柄の転換点と考えられるのは、類似のビジネスモデルの企業が現れて先進性がなくなった場合や、コピー企業までとは言わないまでも、そのビジネスモデルが広く一般に理解されるようになった場合などが挙げられます。

 

このようなタイミングは創業ボーナス期の終焉である可能性が高く、次の転換点を見極めるまでは、投資スタンスにもチェンジが必要になります。

 

♦まとめ

IPO銘柄への投資は初値以降に多くの投資機会があり、収益を生み出すチャンスです。投資手法の選択肢の一つとして参考にしてください。

 

小野塚二也

オリオール・アセット・マネジメント株式会社 ヘッジファンドマネージャー

 

 

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オリオール・アセット・マネジメント株式会社
取締役
ヘッジファンドマネージャー 

日系証券会社の株式部株式先物課で、主に先物のプロップトレード、対顧客トレーダー、セールストレーダーを経験。2000年より三和証券(現・三菱UFJモルガンスタンレー証券)の立ち上げに参加。トレーディングチームヘッドを務める。2006年よりピクテ投信投資顧問でトレーディング部長、シニアファンドマネージャーを歴任後、2019年より現職。保有資格は、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト、計量経済学修士。

著者紹介

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