株式投資、プロたちの戦場に「一般人も参戦する」いい方法

株式投資を始める初心者にとって、銘柄選びは非常に悩ましい問題です。いくら企業データを収集・分析したところで、百戦錬磨の相場のプロと同じ土俵で勝負するのは難しいといえます。結局のところ、アマチュア投資家たちは「相場の養分」となる運命なのでしょうか? 経済評論家の塚崎公義氏が、初心者に向けた株式投資のポイントを解説します。

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相場のプロだって「株式の銘柄選び」は難しい

株式投資を始めようとする初心者にとっての最初の難問は、「どの株を買うか」でしょう。多くの銘柄から「買うべき株」を見極めるには、財務諸表を見たり、技術力を調べたりする必要がありますが、一般人が頑張っても報われにくいのです。なぜなら、プロも同じことをしているため、技術力等々は株価に織り込まれてしまっているからです。

 

そんなわけで、初心者だけでなく、ベテランにとっても銘柄選びは難しいといえます。余談ながら、筆者が新入社員だったころの話です。大先輩から「初心者が株を買うなら、安全な東京電力かJALにしておけ。政府保証付きみたいな銘柄だから、大儲けはできないだろうけれど、大損もしないだろうから」といわれたのです。そのあと、東京電力とJALの株がどうなったか、その先輩には報告していませんが(笑)。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

少額から投資可能で、銘柄分散が容易な「投資信託」

銘柄を選ぶのが難しいなら、「全部の銘柄を少しずつ買う」というのはどうでしょうか。平均株価が上がるか下がるかはわかりませんが、株式投資をすると決めたのであれば、株価が上がるほうに賭けたということですから、それなら全部の銘柄を買うというのは、銘柄選びに悩まずにすむ、すばらしい方法だと思います。

 

もっとも、株式投資には最低投資単位というものがあるので、上場されているすべての銘柄を少しずつ買うとなると、何億円もの資金が必要になってしまいます。そこで、「皆でお金を出し合って多くの銘柄の株式を買い、儲かっても損しても結果を山分けしよう」という発想が出てくるわけです。

 

筆者が「全国の投資初心者の皆さん、お金を出し合って株を買いませんか」と呼びかければいいのかもしれませんが、実際には大変な作業ですから無理でしょう。そこで、それを代行してくれる会社があるのです。投資信託という会社(法律上は会社ではないようですが)です。

 

これは、プロが多くの投資家から資金を集めて多くの銘柄の株式を購入し、儲かっても損しても結果を(手数料差し引き後に)投資家に戻す、というものです。これなら、個人が買おうと思っても買えなかった、多くの銘柄の株式を買うことができますね。

 

銘柄選びの必要がないだけではありません。リスクを抑えることもできるのです。どんなに慎重に選んでも、その銘柄が暴落する可能性は否定できません。しかし、多くの銘柄を買っておけば、いくつかの銘柄が暴落しても、資産全体への打撃はそれほど大きなものとはならないでしょう。

 

もちろん、リーマン・ショックのような場合には平均株価が暴落するので、資産全体への打撃も大きくなってしまいますが、それは銘柄選びとは別の話です。そうしたリスクも考えたうえで、株式投資を始めるか否かを決めましょう、ということですね。

 

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経済評論家

1981年東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関連の仕事に従事したのち、2005年に退職して久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と無関係に個人として行なっているものであるため、現職欄には経済評論家と記すものである。

著書に、『老後破産しないためのお金の教科書―年金・資産運用・相続の基礎知識』『初心者のための経済指標の見方・読み方 景気の先を読む力が身につく』(以上、東洋経済新報社)、『なんだ、そうなのか! 経済入門』(日本経済新聞出版社)、『退職金貧乏 定年後の「お金」の話』『なぜ、バブルは繰り返されるか?』(以上、祥伝社)、『経済暴論』『一番わかりやすい日本経済入門』(以上、河出書房新社)など多数。

趣味はFacebookとブログ。

著者紹介

連載「不確実性の時代」を生きる、投資初心者のための株式投資入門

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