成功者の考え方・行動には「強運力」という共通するベースがあり、スピリチュアル的な「運がいい」と自分でつかみ取る「運が強い」はまったく異なるものだ。…そう唱えるのは、株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役の安田正氏。同氏の書籍『超一流の強運力』(ポプラ社)より一部を編集・抜粋して解説します。

取引先で「うちの娘の婿にならないか」と言われる理由

「安田君、あなたはきっと将来社長になるに違いないよ。そのときに営業トークだけではダメなんだ。会社の資金繰りで数字が見られるようにならないと。ちょっと、私が数字について教えてあげようか、どう?」と言っていただいたのです。

 

私のような新入社員にとっては雲の上のような方。しかも、私の会社の外国人講師がレッスンに遅刻して営業担当の私が謝りに行ったりと、褒められるような仕事をしていませんでした。それまでたった二、三回挨拶しただけなのに、なぜそんな僕に……。本当に驚きの出来事でしたが、正直、自分自身も一生サラリーマンで終わることはないと薄々感じていたので、「お願いします!」と、即座に頭を下げました。

 

(写真はイメージです/PIXTA)
(写真はイメージです/PIXTA)

 

そして夏休みの二日間、ビッシリ会計についての教えをいただきました。今でもあの二日間は忘れられない思い出です。本当にNさんには心から感謝しています。ちょうどその頃から、社外のいろいろなクライアントさんから声をかけられるようになりました。

 

「うちの会社に来ないか?」とか「お客さん紹介するよ」とか、果ては「うちの娘の婿にならないか」(!?)という声かけまで、ありがたいお誘いをいただけるようになったのです。

 

大きな出来事の二つ目は、大阪支店長を拝命したことです。

 

まだ入社二年目の二十五歳の私に事務職のアシスタントを一人つけてくれ、私ひとりで大阪の新規開拓を任されました。これも、もちろん当時の私には大変なことでした。東京とはまるで違う地域での新規開拓は、挑戦の連続に他なりません。

 

たとえば、それまでの私の営業トークは一言で言うと、「1 こんな商品です → 2値段はいくらです → 3 私はこんな人です。よろしくお願いします」といった順番で、お客様との距離を縮めて、進めていく方法でした。

 

一方、当時の大阪のやり方は真逆でした。「1 私はこんな人です。よろしくお願いします」と最初にお客さんとお互いのことを語り、仲良くなってから、「2 値段はいくら」となり、「3 こんな商品です」という説明はほとんどないまま、「ほな、買うわ!」か「いらん!」となってしまうのです(現在は少し状況が違うかもしれませんが……)。

 

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超一流の強運力

超一流の強運力

安田 正

株式会社ポプラ社

88万部超「超一流の雑談力」の著者が、 「運」の持つ計り知れない力を 実体験やデータをもとに初めて明かします。 成功者の考え方・行動には、 「強運力」という共通するベースがあった! 「運がいい」と「運が強い」…

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