「家を買うとき・建てるとき」お金はいつ払う?
星子さん まだ、マンションにするか一戸建てにするか、どんな家を買うかは決めていないんですが、いつお金を払うのかを知っておきたいんです。
西澤さん 新築マンションや分譲一戸建てといった分譲物件か、注文住宅か、中古物件なのか。購入する家の種類によって、支払いの手順は違ってきます。それぞれこれから細かく解説しますね。ここでは共通の流れを知っておきましょう。
星子さん はい!
西澤さん 分譲も注文も中古も、契約時に手付金、印紙税、住宅ローンの契約時に印紙税、物件の引き渡し時に代金の残金、登録免許税などの登記費用、ローンの諸費用、固定資産税などの精算金を支払います。
星子さん つまり、支払いが発生するのは、「契約時」「ローン契約時」「引き渡し時」ですね。
西澤さん 注文住宅は、上棟のタイミングで中間金の支払い、中古の場合は不動産会社への仲介手数料の支払いが発生します。
【ここがポイント!】
Point 01 「契約時」「ローン契約時」「引き渡し時」にまとまった支払いが発生する。
Point 02 注文住宅は、上棟時に中間金の支払いが発生するケースが多い。
Point 03 中古の場合、売買契約時もしくは引き渡し時に不動産会社への仲介手数料も必要になる。
【注目キーワード】同時履行
売主側の抵当権抹消と所有権の移転登記、買主側の抵当権設定登記と融資の実行は、引渡時に全て同時に行われるケースが多い。これは同時履行の原則による。一般的には、銀行や不動産会社などに売主、買主、司法書士、銀行担当者、仲介業者が集まり行われる。
西澤 京子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
菊地 則夫
税理士法人スマートシンク代表
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