近未来の消費者洞察データを基軸にイノベーション支援を展開する、株式会社SEEDATA代表取締役社長の宮井弘之氏は、周知の事実や世の中の常識に囚われずに成功するための思考法を説いています。

同じ人との雑談でもあるものを変えると…

ビジネスにおける雑談は、本よりも速報性において優れていて、まさにそのビジネスの現場にいる最前線から話を聞くことができるツールです。難しく考えずに、ただ相手の興味に沿って話を広げるだけです。

 

例えば、先日は飲食テナントを管理している会社の管理職の方と商談がありました。たまたま雨が降っていたので「今日は雨で道が混んでいましたね」といった、ごく普通の天気の話から始めて、訪問した会社の街の様子に話をつなげました。

 

相手のよく知っているフィールドに話をもっていくのが、雑談を続けるコツです。そこから

 

「お客さんがたくさん並んでいるお店がありましたが、あれは何の店ですか?」

 

「へえ、前はタピオカドリンクのお店だったけど、今はレモネードのお店になったんですか? 流行に敏感なオーナーなんですね」

 

「レモネードは、私はまだ試したことがないのですが、どういうところが受けているんですか?」

 

などと、興味をもった題材の市場やプロデュースしている側の思惑などに話を広げていきます。

 

私は雑談は読書に勝ると考え、真剣に雑談に臨んでいますから、あまり大きな声では言えませんが、新聞を読むよりも刺激的で面白い体験を得ることができています。雑談さえも、洞察力の向上に役立てているのです。

 

とある講演で、この話をしたときに「私は内勤で外に出ることもなく、お客さんに会うこともないのですが、どうしたらいいですか?」と質問がありました。聞けば、いつも同じチームメンバーの4人で昼ご飯を食べていて、いつも同じ話になってしまうそうです。

 

そこで、私は「視点を変える」ことを提案しました。同じ話題であっても「誰がその事象を動かしているのか?」「その出来事によって利益を得るのは誰か?」「それによってどんな人が喜んでいるのか」など、ニュースの裏側や背景を探るようにしてみると、同じ話題でもバリエーションが出てきます。

 

質問をされた方からは、その後「昼ご飯のときの雑談が楽しくなりました」と、うれしいフィードバックをいただきました。

 

 

宮井 弘之

株式会社SEEDATA 代表取締役社長

 

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