近未来の消費者洞察データを基軸にイノベーション支援を展開する、株式会社SEEDATA代表取締役社長の宮井弘之氏は、周知の事実や世の中の常識に囚われずに成功するための思考法を説いています。

最強の情報収集手段は、リアルタイムな「雑談」?

また、コワーキングスペースの運営方法とか、YouTubeチャンネルの始め方とか、まとまったノウハウについて、早急に知りたいというケースがあります。そのようなときは、私も一般的な本に頼りますが、一冊の本を頭から読むのではなく、何冊かの本を入手して、知りたい情報の部分を目次から探して、比べ読みをします。

 

一冊の本だけでは情報が偏ってしまう危険性があるからです。つまり、本を買ってわくわくしながらページをめくって、というような「読書」はほとんどしません。なぜかといえば、いわゆる「読書」は、とにかく時間がかかるからです。

 

常に時間に追われている現代人、特に働き盛りのビジネスパーソンにとって、ビジネスで使う知識を得る目的で読書をするのは、あまり効率が良くないように感じます。なぜならば、浅く広く知っておいたほうがいいたいていのビジネス知識やノウハウは、同僚や顧客との雑談などから得ることができるからです。

 

(写真はイメージです/PIXTA)
(写真はイメージです/PIXTA)

 

そして、同僚や顧客との雑談は単に知識の獲得にとどまらず、距離を縮めたり、信頼感を深めたりするのにも役立つため、一石二鳥です。

 

ひとり孤独に読書をするのは、それが好きな方が趣味として行うぶんにはたいへん結構なことですが、ビジネスに役立てるためだけであれば、あまりおすすめできません。実際のところ、私は、ビジネスの相手との雑談のほうが本を読むよりも刺激的と考えています。

 

人間は万能ではありませんから、どんな人にも得意分野と苦手分野があるのは当然です。時々、「いろんなことをご存じですね」とお世辞を言われることのある私だって、知らないことはいくらでもあります。

 

そして、ビジネスパーソンの多くは、自身の業界や職種に関してはよく知っています。そのような話を雑談で聞くことができるのが、ビジネスにおいて人と会うことの醍醐味です。

 

このように言うと、雑談で実のある情報を引き出すことは難しい、と反論される方がいます。もちろん、知りたいことがすでに決まっているのであれば、雑談は非効率です。しかし、広く浅く今の世相や社会や相手のビジネスのことを知りたいのであれば、リアルタイムの雑談に勝るものはないでしょう。

 

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バカにされたら「ありがとう」 あなたの限界をラクに超える最強の洞察思考

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宮井 弘之

幻冬舎MC

アイデアを生み出す秘訣は、「洞察力」にあり! 普通の人が考える“常識"をずらして、新しい視点、着想、アイデアを提示する思考法を、目的ごとに紹介。 本書では、世間一般でいわれている“常識"を、著者が一つひとつ覆し…

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