最年少でプロの棋士になった仲邑菫(なかむらすみれ)さんや、タイトルの一つである名人位を最年少で獲得した芝野虎丸(しばのとらまる)さんなど、若い棋士の活躍が目立っています。本記事では『井山裕太の実戦囲碁9路盤』より一部を抜粋・編集し、囲碁をやってみたくなった人に向けて、基本的なルールを解説します。

生き石と死に石

石には絶対に取られない形と、どうやっても取られてしまう形があります。これが石の「生き死に」で、わかると戦いに強くなります。

 

白は黒石を取ることができるでしょうか? 青の三角はどこも白の着手禁止点で、黒石を取れないことがわかります[図表17]。このように、相手に取られることのない石を「生き石」といいます。

 

[図表17]
[図表17]

 

左上と右上の白石(黒の三角)[図表18]はどうでしょうか? 黒が白石を取りたいと思ったら緑の四角の場所に打たなければいけませんが、黒の着手禁止点で打てません。つまり、左上と右上の白も「生き石」になっているということです。

 

[図表18]
[図表18]

 

石の生き死ににかかわる陣地のことを「眼(め・がん)」といいます。眼が2ヵ所以上あると、生き石になります。

 

それでは、白石(黒の三角)を見てみましょう[図表19]。これらの石は、黒からいつでも取ることができますが、白からは助ける手段がありません。このように相手はいつでも取ることができるのに、自分から助けることができない石を「死に石」といいます。

 

[図表19]
[図表19]

 

対局中に黒が〇へ打って、死に石を取ると陣地が減って損になるので打つ必要はありません。死に石は、対局が終わって得点計算をするときに、何も手を加えずにそのまま盤から取りのぞくという決まりがあるからです。右が、終局のあと得点計算をするときの図です[図表20]。

 

[図表20]
[図表20]

 

 

井山 裕太(監修)

囲碁棋士

 

井山裕太の実戦囲碁9路盤

井山裕太の実戦囲碁9路盤

監修:井山 裕太

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