「井山裕太が監修」…囲碁講座、最強棋士も必ずパスをする理由

最年少でプロの棋士になった仲邑菫(なかむらすみれ)さんや、タイトルの一つである名人位を最年少で獲得した芝野虎丸(しばのとらまる)さんなど、若い棋士の活躍が目立っています。本記事では『井山裕太の実戦囲碁9路盤』より一部を抜粋・編集し、囲碁をやってみたくなった人に向けて、基本的なルールを解説します。

同じ形をくり返す点に石を打ってはいけない

お互いに石を取ったり取られたりして、同じ形をくり返すことを「コウ」といいます。「未来永劫(みらいえいごう)」の「劫」で、とても長い時間のことを指します。[図表5]を見てください。

 

[図表5]
[図表5]

 

黒の1で白1子を取ると、続けて白も白の2で黒1子を取りました。すると、最初の図にもどってしまいます。これをくり返すと同じ形が続いて、永遠に終わることがありません。正式な対局では、白の2のようにすぐ相手の石を取り返すと反則負けとなります。

 

それでは、コウができたときはどうすればよいのでしょうか。[図表6]のように、コウではない所に一度打ちます。

 

[図表6]
[図表6]

 

白の2のように一度他の場所に打って盤上の形が変われば、白の4と打ち黒1子を取ることができます。これを、「コウのルール」といいます。

 

【コウの終わらせ方】

 

[図表7]の左図のように白の2と打たれたら黒の3と取られそうな石をつなげて守ったり、右下の図のように黒の5のあとに白の6とコウに関連した相手の石を取ってコウの形をなくしたりすることで、コウは終わります。これを、「コウの解消」といいます。

 

[図表7]
[図表7]

 

1989年大阪府生まれ。囲碁棋士。日本棋院関西総本部所属。

2002年、12歳でプロ棋士となる。09年、20歳4カ月で、七大タイトルの1つである名人を獲得。史上最年少名人となる。その後、数々の記録を塗り替えながらタイトルを奪取し続け、16年には囲碁界史上初の七冠同時制覇を達成。その後、名人位を失うも、17年に前人未到の2度目の七冠同時制覇を成し遂げる。内閣総理大臣顕彰、国民栄誉賞受賞。現在は棋聖、名人、本因坊の大三冠。

著者紹介

連載初めてでも簡単!プロ棋士が教える「囲碁入門」

井山裕太の実戦囲碁9路盤

井山裕太の実戦囲碁9路盤

監修:井山 裕太

幻冬舎

9路盤で囲碁の基礎が身につく! 実戦で強くなる! 入門・初心者向けの囲碁キット。 碁盤は表面が9路盤、裏面が7路盤で、7路盤で石の打ち方を覚えたら9路盤で実戦できる。 本体の盤と駒は木でできており、シンプルなデザイ…

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