大きな家に住みたい…夢を支えたのは「物欲」だった?
■がんばり続けるための原動力
大きな家を手に入れるためにお金を稼ぐという「夢」に向かって歩き始めて一年経った頃、ようやく目に見える変化が出てきました。当時、英語学校の営業のノルマは月八十万円だったのですが、なんと千七百万円もの大型案件を受注したのです。それを契機に、どんどん売上が伸びるようになりました。おかげで、それまで二十万円だった月給が一年後には六十万円に。驚かれるかもしれませんが、中小企業では、新人でもこのような給料アップがあり得るのです。
そのおかげで少々余裕ができた私が買ったものはというと、「広い家に住んだら、家の中に置きたい小物類」でした。たとえば、ちょっとお洒落なライト。あるインテリアショップで、少々値が張るものを購入し、「ああ、こんなライトがあると家が何倍もよく見える」と眺めては、夢のイメージを膨らませていました。
さらに購入したのは、高級置き時計、マットなど。当時のわが家といえば、相変わらず狭いひと間のアパートでしたが、小物だけは充実していきました。
おかしいのが、友達から素敵なホーロー鍋をもらったときのことです。「これはお洒落なキッチンにピッタリのイメージだ」と、当時ぼろぼろのアルミ鍋しか持っていなかった私はワクワクしました。ところが、かなり大きな鍋だったため当時の台所には合わず、結局ちょっと余った十円玉とか五円玉のための小銭入れになってしまいました。今では笑い話になっていますが、こんなふうであっても「夢」に向かう実感が得られることはワクワクと胸躍るものでした。
世の中にはひたすらお金を貯めるのが好きな人がいますが、私はそうではなく「物欲」があります。それを自覚していますし、否定はしません。むしろ、その「物欲」をがんばるための原動力にしてきました。
振り返ると、あのときがんばり続けられたのは、小物類が増えることで、目に見えてだんだん夢に近づいているという実感が持てたからだと思います。「大きな家」を手に入れる道のりはまだまだ長いですが、小さな達成感はそれも苦にならなくしてくれる、とても大事なものでした。
物欲があるというと、世間一般的にはよいイメージではないかもしれません。しかし、自分の本音に従わなければがんばりは長続きしませんし、モチベーションも上がりません。それが何かは、人によって、また夢の内容によって違うでしょう。
お店を開きたいという夢であれば、休日を利用して物件めぐりをするのが楽しいかもしれません(もちろん買わずに見るだけです)。将来、海外を飛び回りたいという人は、お洒落な旅行グッズを少しずつ買い集めるのもいいでしょう。
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