日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は「輸入車の登録台数」。2020年度、最も人気だった車は? 様々な角度から見ていきましょう。

売れている輸入車の価格帯は?

※画像はイメージです/PIXTA
※画像はイメージです/PIXTA

 

高級車のイメージが強い輸入車ですが、いま最も売れている価格帯は300万円台で、2020年では23.1%を占めます。300万円台がボリューム帯になったのは2016年からで、それまではワンランク下の200万円台がボリュームゾーンでした。また1000万円を超えるゾーンも見てみると、2010年では全体の4.3%だったのが、徐々に増えていき、2020年では8.9%まで上昇。近年、輸入車は高級志向にあるといえます。

 

■輸入車1000万円超の割合推移

2020年 8.9%
2019年 7.6%
2018年 6.9%
2017年 6.6%
2016年 6.4%
2015年 5.4%
2014年 5.6%
2013年 4.4%
2012年 4.1%
2011年 4.0%
2010年 4.3%

都道府県別に輸入車の登録台数を見ていくと

さらに都道府県別に見ていきましょう。最も輸入車登録台数が多かったのは「東京都」で4万7420台。「神奈川県」「愛知県」「大阪府」「埼玉県」と続きます。一方で最も少なかったのが「鳥取県」で860台。「沖縄県」「高知県」「島根県」「佐賀県」と続きます。

 

■都道府県別 輸入車登録台数

1位 東 京 4万7420台
2位 神奈川 2万7846台
3位 愛 知 2万7527台
4位 大 阪 2万1705台
5位 埼 玉 1万5753台
6位 兵 庫 1万5274台
7位 千 葉 1万4855台
8位 福 岡 1万2104台
9位 静 岡 1万1240台
10位 北海道 9,014台

 

登録台数は人口によるところが大きいので、人口規模が大きいところが当然のように上位にランクインします。しかし時系列で見ていくと、少々違う風景が見えてきます。2000年代の輸入車の増加率に注目していくと、最も増加率が高かったのが「大分県」で148%増。続いて「島根県」で147.7%増。「熊本県」「佐賀県」「福岡県」と続きます。一方で増加率が最も低かったのが「神奈川県」。47都道府県のうち、唯一のマイナスで99.8%増。続いて「徳島県」で101.4%増。「栃木県」「東京都」「高知県」と続きます。

 

■都道府県別 輸入車登録台数増加率(2000年代)

1位 大分 148.0%
2位 島根 147.7%
3位 熊本 143.9%
4位 佐賀 142.3%
5位 福岡 136.0%
6位 和歌山 135.5%
7位 茨城 134.4%
8位 愛媛 133.1%
9位 岩手 133.0%
10位 岡山 132.1%

 

この20年ほどで「大分県」では多くの輸入車が見られるようになりました。「そういえば街の風景も随分と変わったような……」そんな印象を抱く人も多いかもしれません。

 

 

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