「実家に帰ったとき」あることに気づいた。50年ぶりにともに暮らすことになった母親が、どうも妖怪じみて見える。92歳にしては元気すぎるのだ。日本の高齢化は進み、高齢者と後期高齢者という家族構成が珍しくなくなってきた。老いと死、そして生きることを考えていきます。本連載は松原惇子著は『母の老い方観察記録』(海竜社)を抜粋し、再編集したものです。

スクワットして黒酢飲んでいるだけではだめだ

白髪は美しい?

 

最近、白髪を染めずにいるのがもてはやされているが、ごま塩の白髪は、汚く見えるのでお勧めできない。何度も言って申し訳ないが、年をとっただけで汚いのに、なぜ、さらに汚さを強調するのか、わたしにはわからない。

 

ナチュラルでいいのは、手入れの行き届いた真っ白な髪の人か、めちゃくちゃおしゃれな人の場合のみ。人里離れたところに、ぽつんと暮らす人は別だが、都市に暮らす人は、髪を染めてほしい。

 

あなたの髪を見る人のことを考えてほしい。と言ったら怒るだろうか。わたしは明るい老後を送る人のこと、日本を明るくすることしか考えてないので、言い過ぎだったらごめんなさい。

 

きれいな色がいっぱい

 

新刊を出すたびに、「きれいな色を身に着けよう」と書くものだから、会う人から「松原さんに言われたから、今日は黄色で来ました」と言われることが増えてきた。

 

先日もセミナーの受付をしているときに、「あら、その水色のワンピース、とっても素敵! いい色ね。よく似合うわ」と声をかけると、「ウフフ、今日は意識して来ました」と笑った。「わあ、ありがとう」これですよ。枯葉色の人に、誰が声をかけるというのか。人から声のかからない人は、あなたの服の色に原因があると気づいてほしい。

 

正直な話、以前は、「みんな地味でお葬式みたいだ」と心の中で思っていた集まりだったが、最近は、同じ人の集まりだとは思えぬほどカラフルで、会場はお花畑のようにきれいだ。ほらね。ちょっと意識するだけで、毎日が輝いてくるのよ。

 

きれいな色のカットソーやブラウスを着て出かけよう。タオルを煮しめたような色の服は思い切って捨てませんか。クローゼットの中をお花畑にしよう!

 

元気に暮らすには、スクワットして黒酢飲んでいるだけでは、だめだ。いくら体が元気でも、見た目がしょぼくれていたら意味がない。

 

 

 

 

松原 惇子
作家
NPO法人SSS(スリーエス)ネットワーク 代表理事

 

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母の老い方観察記録

母の老い方観察記録

松原 惇子

海竜社

『女が家を買うとき』(文藝春秋)で世に出た著者が、「家に帰ったとき」あることに気づいた。50年ぶりにともに暮らすことになった母が、どうも妖怪じみて見える。92歳にしては元気すぎるのだ。 おしゃれ大好き、お出かけ大好…

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