最年少でプロの棋士になった仲邑菫(なかむらすみれ)さんや、タイトルの一つである名人位を最年少で獲得した芝野虎丸(しばのとらまる)さんなど、若い棋士の活躍が目立っています。本記事では『井山裕太の実戦囲碁9路盤』より一部を抜粋・編集し、囲碁をやってみたくなった人に向けて、基本的なルールを解説します。

石の取り方を覚えよう

相手の石から出ているすべての線をふさぐと、その石は盤上から取ることができます。取った石は「アゲハマ」といいます。

 

白1子のまわりに黒が3子ありますが、白石からはまだ下に線が1本出ています。このように1本以上の線が出ている石は、盤上に生き残ることができます[図表9]。

 

つながっている交点が残っているので、まだとられていません。[図表9]
[図表9]

 

しかし、黒の1と打てば白から出ている線をすべてふさぐことができ、黒は白1子を取ることができます[図表10]。

 

こうなるとつながる交点がないので、この白は取られます。[図表10]
[図表10]

 

取った石=アゲハマは、取った人の碁笥(ごけ)のふたにわかるように置いておきましょう[図表11]。

 

[図表11]
[図表11]

 

【角や端に石がある場合はどうなるの?】

 

端や角も同じです。出ている線を黒の1でふさぐと、白石を取ることができます。ナナメや端は、線がないのでふさぐ必要はありません[図表12]。

 

[図表12]
[図表12]

 

複数で仲間になっている石も同じです。[図表13]の白も、黒で白のすべての線をふさぐと、一度にまとめて取ることができます。

 

[図表13]
[図表13]

 

複数の石でつながっているときは、つい安心してしまいがちです。石から出ている線の数を、よく見ておきましょう。

 

TRY!
7路盤(7×7の碁盤)で、「石取りゲーム」をやってみましょう。交互に打って、相手の石を取っていきます。二人とも打ちたい所がなくなったら、ゲーム終了。アゲハマの数が得点になります。たくさんゲームをして、石の打ち方・取り方をマスターしましょう。

 

 

井山 裕太(監修)

囲碁棋士

 

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