従来の分散投資で資産を守れるのか?新時代の富裕層が実践する
金融大国「シンガポール」や「フィリピン永住権」を活用した新・資産防衛法
GTCAP…トヨタや三越伊勢丹、野村不動産と提携
「GTCAP」は、「トヨタ・フィリピン」と「METROBANK」を所有する財閥です。従って、ビジネスの大部分は「トヨタ」と「METROBANK」の銀行業務から来ていると言えます。「トヨタ」はここフィリピンにおいて、乗用車と商用車の両方で最大の市場シェア(40%)を持っていて、2位の三菱は15%程度しかありません。フィリピンではトヨタが圧倒的な存在感を示しています。
また、「VIOS」と「INNOVA」という大衆車種の生産もフィリピンで行っています。残念ながら、ここ数四半期の自動車販売はかなり低迷していますが、当然いずれ回復することが予想されています。
一方、「METROBANK」は、資産規模では「BPI」よりも大きく、「BDO」に次ぐフィリピン第2位の銀行です。自動車の販売台数が回復すれば、自動車ローンも増えるというシナジーが期待できます。
「GTCAP」は不動産会社の「FEDERAL LAND」も所有していて、ほとんどのプロジェクトはベイエリアにありますが、BGCのアップタウンにもプロジェクトがあり、最近では日本の「三越伊勢丹」「野村不動産」とも提携していて、フィリピンで初の日本の百貨店が開店します。
JGS…国内最大の格安航空会社を保有
「JGS」は、食品メーカーである「URC」や不動産開発会社「ROBINSONS LAND」、フィリピン最大の格安航空会社である「CEBU PACIFIC」を所有しています。特に「CEBU PACIFIC」がコロナによる大きな打撃を受けています。
「URC」はインスタントラーメンなどの加工食品を製造していて、国内のみならずASEAN諸国、特にミャンマー、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシアに製品を輸出しており、海外にもいくつかの製造工場があります。また、フィリピンでは誰もが知る飲料ブランドやポテトチップなどの製品群を持っています。株価的に見ると59ペソ 程度で、目標株価に対しても9%程度のディスカウント価格で、ほとんどの財閥銘柄が20~30%の割安なのに対して割安感は少なく、「JGS」を買うならば、50ドル以下、40ドル以下ではないでしょうか。
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