投資初心者の愚問「500円で買った株が800円に。売るべき?」

投資で利益を上げられるようになるには、知識はもちろん、実体験の積み重ねも大切です。投資初心者の場合、購入・売却の判断をする際に自分の深層心理に引きずられ、損失を膨らませてしまうことがあるため、とくに注意が必要です。なぜそのような現象が起こるのか、理由と解決策について経済評論家の塚崎公義氏が解説します。

「自分は愚かだ」と認めたくないばかりに…

株を塩漬けにしてしまう理由は、「損をするのがイヤだから」だけではありません。自分の持てる力すべてを注いで厳選した銘柄が値下がりしたら、「あれほどエネルギーを注いだ挙句、こんな銘柄を選んでしまうなんて…」と、自分の愚かさを目の当たりにして自己嫌悪に陥るかもしれません。投資信託などの場合は、「どうしてあんな高値のときに投資してしまったのか…」と、軽率さをひどく後悔するかもしれません。

 

自分が間違っていたとは、だれしも思いたくないのです。それゆえに、損失を取り戻そうとする心の動きは、塩漬けの非常に強い動機となりかねないのです。

 

塩漬けすること自体が悪いわけではありませんが、「値段が戻りそうだから持っている」というのと「自分が愚かだったと思いたくないから、売らずに持っている」というのでは、大きな違いがあるはずです。

株式投資の「不適切な意思決定」を避けるには?

上記のような不適切な意思決定を避けるためには、本来であれば「毎朝持っている株式を全部売って、新しく投資をする」ということが望ましいでしょう。もちろん、売った銘柄と同じ銘柄を再び買う場合もあるでしょうが、それは冒頭の基準で「その銘柄は売るべきではない」と判断された場合、ということになります。

 

もちろん、実際に毎朝売り買いしていては手数料がかかりますし、手間もかかりますから、あくまでもそれは理屈上のことです。頭のなかで「全部売ったつもりになって、損失も利得も実現したつもりになって、いまから新しく投資をするとしたら、どの銘柄を買うだろうか、あるいはなにも買わずに値下がりを待つだろうか」などと考えてみることは重要でしょう。

 

ひとたび「売ったつもり」になって「損失を被ったつもり」になれば、塩漬けにする動機が消えるわけですから、投資初心者でも不必要なこだわりを持たずに冷静に投資判断ができるようになるかもしれませんね。いうは易く、行うは難し、でしょうが(笑)。

 

今回は、以上です。なお、本稿は筆者の個人的見解であり、筆者の所属する組織等々の見解ではありません。

 

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塚崎 公義

経済評論家

 

 

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経済評論家

1981年東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関連の仕事に従事したのち、2005年に退職して久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と無関係に個人として行なっているものであるため、現職欄には経済評論家と記すものである。

著書に、『老後破産しないためのお金の教科書―年金・資産運用・相続の基礎知識』『初心者のための経済指標の見方・読み方 景気の先を読む力が身につく』(以上、東洋経済新報社)、『なんだ、そうなのか! 経済入門』(日本経済新聞出版社)、『退職金貧乏 定年後の「お金」の話』『なぜ、バブルは繰り返されるか?』(以上、祥伝社)、『経済暴論』『一番わかりやすい日本経済入門』(以上、河出書房新社)など多数。

趣味はFacebookとブログ。

著者紹介

連載「不確実性の時代」を生きる、投資初心者のための株式投資入門

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