夫婦で「年金30万円」だったが…老人ホームの請求額に夫撃沈

厚生労働省『令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、厚生年金保険(第1号)受給者の平均年金月額は、老齢年金で14万6000円です。これが平均の金額ですが(ちなみに標準報酬月額の平均は31万5000円)、世帯で考えれば、共働きの夫婦で合わせて25万円程度もらえれば良いほうではないでしょうか。もし、専業主婦だった場合は国民年金のみで妻は月に5万円ほど、夫婦で20万円弱の金額となります。

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国の報告書に黒々と記される「不足分 33,269円」

総務省『家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)Ⅱ 総世帯及び単身世帯の家計収支』では二人以上の世帯および単身世帯の家計収支の状況について詳細が記されています。60歳以上の方の暮らしぶりは、どのようになっているのでしょうか。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

まず、高齢無職世帯のうち「夫65歳以上・妻60歳以上の二人世帯」について見ていくと、実収入は237,659円、消費支出は239,947円となっています。実収入の91.3%は社会保障給付。そして表の右側に目を向けると「不足分 33,269円」と残酷な現実が黒々と記されています[図表1]。

 

出典:総務省『家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)Ⅱ 総世帯及び単身世帯の家計収支』
[図表1]高齢夫婦無職世帯の家計収支ー2019年ー 出典:総務省『家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)Ⅱ 総世帯及び単身世帯の家計収支』

 

また世代別に高齢無職世帯(二人以上)の家計収支を詳しく見ていくと、60~64歳世帯の生活資金の不足額は「117,184円」、60~64歳世帯の不足額「48,686円」、70~74歳世帯の不足額「41,004円」、75歳以上世帯の不足額「14,180円」となっています[図表2]

※同調査では「黒字 -32,979」といった表し方をしているが、便宜上「不足額」とした

 

年金をはじめとした社会保障制度は「ないと困る」ものではあるものの、それだけでなんとかなるものでもないらしい、ということが見て取れます。

 

厚生労働省が運営する『いっしょに検証!公的年金 〜財政検証結果から読み解く年金の将来〜』では、「おおよその年金額を知りたいときはどうしたらいいんだ?」という質問に対して、次のような金額が例としてあげられていました。

 

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