妻が認知症になり、ケアマネジャーのKさんと協力しながら認知症介護をする日常を、棚橋正夫氏は書籍『認知症介護自宅ケア奮闘記 私の知恵と工夫』で記しています。

「怒ってはいけない」わかってはいるけれど…

よく分かっていても、しつこく繰り返されると感情を抑えることは難しかった。なるべく怒らない、腹を立てないで演技をすることに努力した。

 

ケアマネKさんの紹介で病院を変えることもできた。N病院への通院は自宅から15分くらいで行ける。散歩しながら通院できたので便利だった。

 

何度か通ってみたが、担当医が妻の立場に立ち親身になっていないように思われた。妻も、嫌っていた。ケアマネKさんに相談した。N病院をやめて、少し遠いがNクリニックを紹介され再度転院した。

 

そこは、精神科医で有名なS先生が担当医でとても良かった。その後、ずっとお世話になった。妻も、優しくて話しやすい先生だと気に入ってくれた。通院には、抵抗を示すことなく進んで受診してくれた。

 

ケアマネKさんは介護タクシーも紹介してくれた。私は車に乗れない。いつも、タクシーを利用してNクリニックまで妻を乗せて通院していた。

 

タクシー代が負担となっていた。時々見かけた介護タクシーと書かれた車を目にした。そのことをケアマネに相談した。すぐにN社の介護タクシーを紹介され契約できた。タクシー代は、3分の1に激減し経済的に助かった。

 

(写真はイメージです/PIXTA)
(写真はイメージです/PIXTA)

 

心強いケアマネKさんのお陰で感謝、また、感謝だった。

 

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棚橋 正夫
1936(昭和11)年、神戸生まれの京都育ち。1957年松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)に入社。音響部門の技術営業などに携わる。定年後、アマチュア無線、ゴルフなど趣味の道を楽しむ。

本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『認知症介護自宅ケア奮闘記 私の知恵と工夫』より一部を抜粋したものです。最新の税制・法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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