どんなリスクが潜んでいるかわからない「家と土地」。髙橋土地家屋調査士事務所代表・髙橋輝氏の著書『買ってはいけない家と土地』(自由国民社)より一部を抜粋・編集し、デメリットを隠している営業マンのセールストークについて解説します。

物件を売りたいがために駆使している常套句がある

◆セールストークに冷静に対処するために知っておくとよいこと

 

私が営業職をしていた時は、お客さまとのやりとりがマニュアル化されていました。すべての営業マンが「売ること」だけを優先して考えているわけではないかもしれませんし、これから挙げる営業マンの言葉すべてが間違いというわけではないかもしれません。

 

しかし、基本的に営業マンはお客さまに買ってもらうための営業手法をあの手この手で考えています。セールストークに惑わされず、自分と家族の将来を考え、冷静に対処して頂きたいと思います。

 

(写真はイメージです/PIXTA)
(写真はイメージです/PIXTA)

 

営業マンのセールストークその①「消費税が増税される前に買わないと損ですよ」

 

増税前にはよくこのような言葉が使われていたのではないでしょうか。たしかに消費税の税率が上がると、新築の建物代金にかかる消費税額は増えてしまいます。ただし、土地代は消費税課税対象外です。

 

そして、中古の物件で、売主が個人の場合は、建物についても消費税はかかりません。ですから、個人の売主さんから中古物件を購入する場合には、物件価格については消費税はかからないのです。

 

ただし、不動産業者に支払う仲介手数料や、住宅ローンの手数料などには消費税がかかりますから、税率が上がれば出ていく金額も増えることにはなります。

 

それでも、マイホーム購入において一番金額が大きいのはたいていは物件そのものの代金ですから、そんなに気にしなくてもいいのではないかと思います。

 

また、増税になると、不動産の売買が少なくなることを考慮してか、住宅ローン減税や給付金などの対策が手厚くなる傾向にあります。

 

本当に欲しい物件があるなら、時期に関係なく買えばいいと思いますが、税率が上がるからといって、マイホーム購入を急ぐ必要はまったくありません。

 

余談ですが、私のまわりの専門家は景気が悪い時にマイホームを購入しています。その理由は次のようなものです。

 

①金利が安い。

②住宅ローン減税など国の対策が手厚い。

③景気が悪い時は職人も暇なので人工代(にんくだい)が安い。よって安く家が建てられる。

④使用する鋼材(鉄骨など)の値段が安い。

⑤一般の人が買い控えているので、物件の選択肢が多い。

 

金利や、住宅ローン減税など、税制面での優遇の話はよく耳にするでしょう。職人さんの人工代や鋼材の値段などは、一般の方には考えが及ばないところだと思いますが、建物の建築費用が大きく変わる要因であることは事実です。

 

「マイホームをいつ買うか」について正解はありませんが、こうしたことも頭に入れておくと、お得にマイホームを手に入れられるかもしれません。

 

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